えろテロリスト（緑）

４５ ページ45

＜Aside＞




ミーティングブースで安田さんを待つ。



バタバタ走る音が聞こえてきた。





大「A！できたんやて？」


A「大倉さん！？」




ブースにやってきたのは

編集担当の安田さんではなく

大倉さんだった。





大「ヤスから聞いてん。あいつ、いま作家さんとこから向こうてるわ。」


A「そうなんですか。」




大「頑張ったな、A」


A「大倉さんのおかげです。」




大「俺は何もしとらんて。Aが書いた小説やろ。」


A「でも大倉さんがいなかったら、こんな風に書けなかったから。」






無言でニッコリ笑う大倉さん。



の後ろから




安「そこは俺に感謝するとこちゃうの〜？」




悲しそうな安田さんが出てきた。





大「わ！ヤス！」


A「あ、もちろん安田さんのおかげでもあります！！」




安「俺が担当やのになぁ〜」



安田さんは大倉さんを睨みながら

それでも嬉しそうに原稿を受け取った。




安「Aちゃん。お疲れさま。」


A「ありがとうございました。」




安「次回のネタも期待しとるで☆」


A「がんばります！」




安「ほな、編集長のとこ行ってくるから、また連絡するな！」


A「はい！」




安田さんは

笑顔で手を振ってブースを出て行った。




A「はぁ。」


大「どしたん。」



A「気が抜けました。」笑


大「あっはっは。お疲れさん。」





大倉さんは

私の頭にぽんっと手を置いて




大「少し、休みや。」




優しい言葉をかけてくれた。

お知らせ→←４４

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す