１１ ページ11
＜Aside＞
A「お待たせしました。」
運転席の窓から
いつものコーヒーを渡す。
大「ありがとう。」
なんか、その一言だけで
ちょっと嬉しくなる。
大「ほな、助手席乗って。」
A「・・・はい。」
私は高そうな車を
傷つけないように
慎重に助手席に乗り込んだ。
大「自分、何買ってきたん？」
アイスコーヒー、氷多めを飲みながら
大倉さんが聞いて来た。
A「カフェラテです。」
大「ふーん。甘いの好きなん？」
コーヒーを一口飲み終わると
ギアを切り替えて
車を発進させる。
A「そうですね。はい。」
大「そうなんやー。」
なんか興味なさそうなんですけど。
A「あの。どこに行くんですか？」
大「どこって取材やからなぁ。」
A「取材って？」
大「デートとはどんなものか？」
A「はい？」
大「どうせ小説とバイトばっかでデートなんてしてないんやろ。」
おっしゃる通りですが。
大「そんなんやと、ええ小説書けへんで。」
A「だから取材ってことですか。」
大「せや。経験した方がええやろ。」
私だって
デートくらいしたことありますけど。
大「いま、私やってデートしたことあるって思ったやろ。」
A「え！」
大「全部、顔に出てんで。笑」
大倉さんは
楽しそうに笑って
運転席から長い腕を伸ばし
私の頭を小突いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1318人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
萌(プロフ) - ハチミツレモンさん» いつもありがとうございます！タイトルは安くんの歌詞からお借りしました(^o^;)更新頑張りますので宜しくお願いします！ (2017年10月26日 9時) (
レス) id: 0f5f139452 (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツレモン - 初めまして。最初から読みました。えろテロリストというタイトルとってもいいです。まさかたっちょんと安くんが同じ職場だったとはびっくりです。これからも更新頑張って下さいね。応援してます。p(^^)q (2017年10月26日 0時) (レス) id: 06f0eb9897 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：萌
| 作成日時：2017年10月25日 22時
