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ーお医者さんー
「はーい、今開けまーす」
ガチャッと玄関ドアを開ける
「やっほー、涼介。元気？」
あいさつ軽っ！
やっほーって…それでも大人かよ
「…どうぞ。上がって下さい、いのお先生」
ゆるーい感じのこの人は、侑李のかかりつけ医
「スルーすんなよ〜。相変わらずクールだなぁ｣
でもふざけてるように見えて、ちゃんと侑李と向き合ってくれる真面目な先生だったりする
侑李に関してはこの人にしか任せられない
「余計なお世話です」
ため息混じりに言うと、急に顔を覗き込まれた
「もう〜、朝からそんなツンツンしないの！」
と言って俺のほっぺを指でつつく先生
まぁ、基本ふざけたヤツだから侑李の治療のこと以外は信用ならないけど
始終どうでもいいムダ話する先生にテキトーに相槌打ちながら侑李の部屋まで歩いて行く
「光くーん、先生来たよー」
侑李の部屋のドアを開けながら言うと、光くんがこっちに振り返った
「おー、いらっしゃい。いのちゃん」
「おじゃましてま〜す」
フランクな感じで挨拶を交わす２人
この２人は、簡単に言うとお友達
出会った頃はただ職場が同じって程度
歳は伊野尾先生の方が上だけど、その病院での勤務年数は光くんの方が先輩になる
でも、一緒に飲みに行くうちに友達みたいな関係になったんだって
俺が伊野尾先生と知り合ったのは、伊野尾先生が侑李のかかりつけ医になってから
つまり、２年前
初めの頃は、侑李の診察に来るだけだったんだけど、元々光くんと飲み仲間だったせいか、よく家で一緒にご飯を食べるようになっていって
いつの間にか先生は、俺も光くんの弟みたいな感じで接してくるようになった
実は俺もちょっとナメてる笑
今では時々だけど泊まったりもする
そーいや俺も最近は、光くんと同じようにいのちゃんって言っちゃったりね
だって、先生って感じじゃないもん笑
いのちゃんも何も言わないし
「じゃあ、涼介。診察するから外出てて？」
光くんに言われて素直に部屋の外に出る
「自分の部屋で勉強しとけよ〜」
ドアを閉める途中、お父さんみたいなこと言ういのちゃん
その言葉は無視だけど笑
本当は診察中も侑李のそばにいたい
でも、光くんはいつも俺を部屋の外に追い出す
理由はよく分からないけど…
多分、２人で専門的な話してるんだ思う
良いことも、悪いことも…
まあ、俺は難しい話は分かんないから考えても仕方ないんだけどね
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moon - すずすけさん» ありがとうございます！ (2017年6月6日 21時) (
レス) id: bea10ffdb1 (このIDを非表示/違反報告)
すずすけ - 更新待ってます！頑張ってください！ (2017年5月31日 15時) (レス) id: eab9fb8861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moon | 作成日時：2017年5月10日 7時
