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ー俺と涼介と侑李ー
光サイド
何か言いたげな涼介を無視して自室まで来た
涼介に、侑李のついでに診てもらうって言ったら明らかに嫌そうな顔してたなぁ
最近、よく発作出てるみたいだから診てもらった方がいいと思って頼んだんだけど…
まあ、普段から熱あっても検温すらさせてくれないから予想通りっちゃそうだね
涼介は体調が悪くても、いっつも俺は大丈夫だからって言って侑李の元に行ってしまう
侑李が1人になるのが可哀想だからって、ろくに休みもしない
それで倒れたこともあるのに
少しは自分の身体も大事にしてほしいよ
幼馴染みとしても、看護師としても…
俺は、小さい頃から近所に住む7つ下の涼介を可愛がっていた
当時小学生だった俺は仕事で忙しい両親に構ってもらえない寂しさをまだ幼かった涼介で埋めていたのかもしれない
涼介にとって俺はよく遊んでくれる近所のお兄ちゃんだったと思う
その涼介が小学校に上がり、友達と言って紹介してくれたのが侑李
もうこの2人が可愛くて可愛くて…
それから俺は涼介と侑李とよく遊ぶようになった
この頃になると、ただ子供の遊びに付き合うって感じだったけど
それでも、この2人といると居心地がよかった
涼介と侑李がまだ中学生のとき俺は晴れて看護師となった
ただ、看護師になったのは生活の安定が目的
まさか、そんな軽い気持ちで取った看護師の資格が身近な人の役に立つなんて、その頃は思いもしなかったけどね
さっ、侑李の部屋に行こうかな
朝ご飯、食べさせないとね
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moon - すずすけさん» ありがとうございます! (2017年6月6日 21時) (レス) id: bea10ffdb1 (このIDを非表示/違反報告)
すずすけ - 更新待ってます!頑張ってください! (2017年5月31日 15時) (レス) id: eab9fb8861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:moon | 作成日時:2017年5月10日 7時