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伊野尾サイド
涼介のプリプリしてる姿が面白くて、つい怒らせたくなる俺
ほぼ毎回このやりとりしてるけど全然飽きない笑
涼介も毎回ほぼ同じようなことを言ってくるし
俺からしたら、涼介はまだまだ可愛い子どもにしか見えないんだよね笑
そんな涼介ともっと話したくて、一緒に光を驚かしに行こうとしたんだけど、まさかの涼介が驚いちゃって
とっさに涼介を驚かせようとしてましたって感じの反応に切り替えた
その方が面白いじゃん？
で、次こそ光を驚かそうとしたのに、その寸前で光が部屋から出てくるなんて…
今日の俺はついてないな…
でも涼介が意外とノリノリだったから、まあまあ満足かな笑
光が部屋から出てきて俺を見つけた瞬間、腕を引っ張られる
涼介もポカンとしてるし…
「何？丁度いいって…」
光はちらっと涼介を見て、話し始めた
「いや、大したことじゃないんだけど…侑李、痰溜まってきてるから吸引しようと思って。で、どうせならいのちゃんに手伝ってもらおっかなって思ってたら丁度来てくれたから」
なんだ、そういうことか
てか、溜まってるなら早くしてあげないと
「わかった。俺がやるよ。光は涼介連れてリビング行っていいよ」
そう言うと顔の前で手を合わせて、涼介を連れていこうと手を引く光
でも、涼介は下を向いたまま一歩も動かなかった
「俺も一緒にいる…」
小さいけど力強く呟いた涼介
その言葉に光は困った顔をした
…そうだよな。診察や治療の度に自分だけ蚊帳の外なんて嫌だよな
「わかった。いいよ」
涼介なら、侑李のことちゃんと応援してあげられるだろうし
「いいの…？」
顔を上げた涼介の目には薄ら涙が浮かんでいた
「うん。その代わり、どんなに辛くても侑李の側にいてあげること。いい？」
どんなに侑李が辛そうでも、逃げ出さずにいてほしい…そんな思いから約束させる
「もちろん！」
元気な声で返事した涼介は顔を袖で拭うと、ニコっと笑って侑李の元に行った
「いのちゃん…大丈夫かな、涼介…」
光が不安そうな顔で俺を見た
「だいじょーぶ！涼介が決めたんだから」
「そーかな…？」
「涼介は一度決めたら何言おうが意見は曲げないでしょ？…光が心配してどーすんの笑」
「そっか…うん…そうだな！」
俺だって心配は心配だけど、涼介が前を向いたからには見守ってあげるしかないと思う
さて、光も不安は吹っ切れたみたいだし、早く侑李のとこに行ってあげないとね
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moon - すずすけさん» ありがとうございます！ (2017年6月6日 21時) (
レス) id: bea10ffdb1 (このIDを非表示/違反報告)
すずすけ - 更新待ってます！頑張ってください！ (2017年5月31日 15時) (レス) id: eab9fb8861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moon | 作成日時：2017年5月10日 7時
