【刀剣乱舞】故に。【ブラック本丸】 (ページ2)

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[第一章]0*お迎えページ2

「Aにぃちゃん元気でね！」

「お風邪ひかないよーにね！」

「たまには帰ってきてねっ！」

たくさんのちびっこと職員の人に見守られながら、俺は生まれ育った場所…孤児院を発つ。

なんにも知らない子もいれば、これから俺と同じ運命を辿る子もいる。

時は残酷、けれど幸福だ。

孤児院で手伝いして、若干の金はある。

それから職員のおばさんがくれた小刀。
曰く付きだが、とてもよく斬れ、今では俺の愛刀だ。

親から愛を貰えなかったけど寂しくはなかった。

俺が「審神者」をやれば、ここにも収益が入るらしい。

政府が来てたときに俺がいて、霊力が高いし人間は滅多に持ち合わせない神力があるって言った。

適正年齢まで待たされ、こうして「審神者」としてここを出ていく。

誇らしくは感じないが、ここの為ならと思えば誇らしい。

「いってきます。」

そう言い残し、政府の車に乗り込む。

さあ、まずは適当なブラック本丸の清掃からだ。