【我々だ】【ぴくとはうす】僕の日常【現パロ】

20演説 ページ20

gr｢だからぴくとはうすさん。
　俺は提案するゾ！
　もし、俺達が勝ったらAを俺達の生徒会の方に入れてくれ！
　負けたら、そちらの願いを聞こう！｣

そうくるか。
どちらにせよ、選挙が無くなることは無い。
選挙はする必要があるが、これは呑まなくてもいいだろ。

pkt｢Aはどうしたい？｣

何時もより真剣なぴくとの眼差しに、僕も表情が引き締まる。

｢グルッペンさん、そちらの考えは良く分かりました。｣

静かなラウンドに僕の声が木霊する。

｢確かにこの学校の校則は古い。
でも、その校則にプライドを持って守ってきてくださった先輩方が居る。
僕はそっちの意思を尊重したい。
そして、生徒会に二人は少ないと言っていたが、今日４人入る。
僕達もそのことについてはとても悩んだ。
このままだと、本当に僕達の独裁になってしまう。
でも、４人も入るんだ。
少なくとも、今よりもっとみんなの想いに近づく生徒会活動が出来る。｣

出来るだけ丁寧に。
一つ一つ答えて行く。
僕達だって何も考えずに過ごしてきた訳じゃない。

｢そして、最後の条件のやつだが僕に意思は聞かないのか？

過去に囚われている？
そんなの自分が１番分かってる。
でも、それでも辛かったんだ、あの日々は。
だから君達と一緒に居たいとも思わないし、これからもそうだ。
僕達には僕達なりの考えがある。
生徒会についての対決は受理するが、それは僕は嫌だ。
以上です。｣

そう言いきると、隣から拍手の音が聞こえる。
優しい、包み込むような拍手。
ぴくとの手から響くその音は、やがて、全校生からの音になった。

pkt｢はーい、注目！
　 という訳で選挙は受理します！
　 投票日は文化祭の日に、図書館でよろしく！
　 絶対全員だよ〜
　 じゃないと、意味が無いからね！｣

グルッペン達が何か言いたげだが、ぴくとがそうはさせるかと喋っている。
堂々としたその姿は、正に僕のなりたい姿だ。
でも、違うくらいがちょうどいいかな。

pkt｢という訳で、新生徒会メンバーを発表します！
　 Aよろしく！｣

｢･･･あぁ。
コネシマ、ショッピ、チーノ、ゾム。
以上の４人を生徒会メンバーとして歓迎します。｣

そう言うと、拍手が起こる。
さっきまでのことは無かったかのような拍手。
その拍手は誰が作っているんだろうね。

一人一人自己紹介をしてから、生徒会の出番は終わった。

全てが終わると、拍手のリズムを作っていた人に僕は会いに行った。

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