愛とか恋とかピアスとか【黒川イザナ】 ページ4
リクエストありがとうございます！
『イザナ〜！待たせてごめんね。』
「大丈夫。行こ。」
もう冬も終わり、しかしまだひんやりとした空気が残る日。
『どこ行くの？』
「ん〜？決めてねぇや。」
『なんだそれ笑じゃあ歩こうか。』
彼の名前は黒川イザナ。
ちょっと不思議な性格で、なぜ気に入られたのかは私も不明だ。
でも、なぜだか一緒にいると落ち着くのである。
『風強いなぁ。』
せっかくセットしてきた髪も台無しになった。
「ねぇ、寒くない？」
『正直寒いね。』
寒いということを伝えると、イザナは少し考えてそれまで袖を引っ張っているだけだった私の手を取り、握ってくれた。
『…！イザナ』
「伊織が寒いって言ったんじゃん」
柄にもなく照れている。
キスとか、好きとか、そういうのは全然躊躇なくしてくれるくせに、抱きしめたり、こうやって手をつないだりすることは戸惑う人なのだ。
『イザナって、こういうこといつまでもなれないね。』
「…うるせぇ、ここで今キスするよ？」
『やめてやめてそれは私が死ぬ』
ごめんごめんと謝るとイザナはぼそっとつぶやく。
「はは、かわいいな。」
『ん、なんて？』
「伊織はかわいいな、って？」
『…！？』
体中の熱が顔に集まる。
あー、いま顔あっつい。
そんな私を見てイザナはけらけらと笑う。
「照れすぎだろ。」
『いや、だって、、なんかやばい。バカップルみたいだよ私たち！！』
「所詮そうじゃん」
『ねぇそういうの突然言われると困る。』
一気に立場が逆になり、今度は私がはずかしにそうだ。
鶴蝶にこんなところを見られたらどうなるだろうか。
いや、多分鶴蝶のほうが照れてどっか行くな…。
しかしもう、すっかり体温が上がり、寒さはどこかへ行ってしまった。
『…あ、イザナのピアス、なんかおもしろいね。』
断じて話を変えようとしたわけではない。
歩く度チャラチャラと鳴るそれが気になっただけである。
「え〜？そうか？」
『きれいだね。』
そっと触っても、イザナは嫌な顔は一つもせずされるがままに言った。
「伊織もつければ？俺が穴開けてやるから。」
『えー、ちょっと怖い、痛そう。』
「大丈夫大丈夫、優しくしてあげるから、な？」
突然耳元で囁かれる。
『んなっ…！？』
びっくりして飛びのくと、イザナはニヤニヤとしていた。
「どうした？」
拝啓鶴蝶様、この人の扱い方難しすぎませんか？今度取説ください。
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yum(プロフ) - コメント失礼します！大人軸の三ツ谷くんで、風邪をひいたとき対応を書いていただきたいです！よろしくお願いします🙌 (12月18日 21時) (
レス) @page33 id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
みたらしお餅 - 「ジョーカーと罰と大富豪たち【梵天】」でしたね。間違えてすいません！ (2021年7月31日 2時) (レス) id: 66ebc3e84f (このIDを非表示/違反報告)
みたらしお餅 - リクエストではないんですけど「ジョーカーと罰と大富豪【梵天】」のその後の事を書いてはくれないでしょうか？無理だったらすいません。 (2021年7月31日 2時) (レス) id: 66ebc3e84f (このIDを非表示/違反報告)
りら - 作者様リクエスト失礼します。灰谷蘭で彼女が病んでて寝れない時の対応書いていただきたいです。時間があるときで大丈夫です。 (2021年7月29日 22時) (レス) id: 93e165a3f2 (このIDを非表示/違反報告)
あやね【レペ狂】(プロフ) - れいさん» 読ませて頂きました！やっぱりれいさんの小説って本当にキャラが生きてるとゆうか、特徴すごく掴めてて本当に最高です…生理の時のお供にさせて頂けます、これで乗り越えられます…本当にありがとうございますm(_ _)m (2021年7月6日 20時) (レス) id: df6a0f70b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てんぷら | 作成日時：2021年4月30日 22時
