ずるい人【三ツ谷隆】 ページ15
リクエストありがとうございます！
お気に入り200人嬉しいです、ありがとうございます。
「あ、伊織今日放課後家庭科室来い」
廊下で偶然すれ違った三ツ谷に、突然そんなことを言われた。
『え、待って待って急。今日部活は？』
「ない」
にかっと笑って言う。その笑顔に私は弱いんだ！！
『…わかった、放課後行くね。』
「ん、ありがとな」
ポンっと頭に手を置かれて、そのまま過ぎ去っていった。
友「三ツ谷君じゃん、相変わらず仲良しだね〜」
友人がさっすが〜とニヤニヤしながら言ってくる。
何がさすがなのかはいまいち分からないけれど適当に返事をして教室に戻る。
なんとなく、胸が高揚していた。
時間が過ぎるのは早く、気づいたらもう放課後だ。
『家庭科室ーっと、あ、いたいた。え、寝てる？』
三ツ谷はもちろん先に来ていた。
しかしその本人が、窓際ですやすやと眠っていた。
『え〜、自分で呼んだくせに…？』
頬をツンツンとしても起きる気配はない。
『…これは寝てる三ツ谷が悪いよね〜。』
人間、こういう時何かしたいという悪戯心が芽生えるのは普通だと思う。
少なくとも私はそうだ。
手始めに隣に座って、さっきよりも長く頬を突っついてみたり、髪をなでたりしてみる。
やっぱり起きることはない。
『髪質いいなこの野郎…』
猫っ毛なくせに？猫っ毛だから？フワフワとした髪は触り心地が良く、羨ましい。
『…』
風でふわっと香る三ツ谷の匂いが良くて、気が付いた時には彼の唇まで顔を近づけていた。
『…いやいや、何やってんだ私。』
ぱっと我に返り慌てて顔を離す。
「あれ、してくんないの？」
『…は！？』
目の前には目を開けて悪い顔をした三ツ谷がいた。
「してほしかったなー、キス。」
『な…！起きて…！？』
「ほっぺ突かれたあたりで起きてたよ」
誰かが言っていた「三ツ谷君ていつも優しいよね〜あんな人彼氏だったらな〜！」と。
いつも優しくなんてない、本当はこんなにも意地悪だ。
少女漫画か何かなのかと思った。
こんないいタイミングで起きることあるか？普通。
『はぁ…ほんとにヤダ、恥ずかしすぎる』
「可愛かったよ笑」
踏みとどまっちゃうところも、と言い、三ツ谷は軽く唇を合わせてきた。
『…はぁ！？もう、わけわかんない…』
「伊織顔真っ赤になってんぞ〜」
『わかってるし…』
三ツ谷はいつも一枚上手だと思う。
こうやって、返り討ちにあうこともしばしばだから。
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yum(プロフ) - コメント失礼します！大人軸の三ツ谷くんで、風邪をひいたとき対応を書いていただきたいです！よろしくお願いします🙌 (12月18日 21時) (
レス) @page33 id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
みたらしお餅 - 「ジョーカーと罰と大富豪たち【梵天】」でしたね。間違えてすいません！ (2021年7月31日 2時) (レス) id: 66ebc3e84f (このIDを非表示/違反報告)
みたらしお餅 - リクエストではないんですけど「ジョーカーと罰と大富豪【梵天】」のその後の事を書いてはくれないでしょうか？無理だったらすいません。 (2021年7月31日 2時) (レス) id: 66ebc3e84f (このIDを非表示/違反報告)
りら - 作者様リクエスト失礼します。灰谷蘭で彼女が病んでて寝れない時の対応書いていただきたいです。時間があるときで大丈夫です。 (2021年7月29日 22時) (レス) id: 93e165a3f2 (このIDを非表示/違反報告)
あやね【レペ狂】(プロフ) - れいさん» 読ませて頂きました！やっぱりれいさんの小説って本当にキャラが生きてるとゆうか、特徴すごく掴めてて本当に最高です…生理の時のお供にさせて頂けます、これで乗り越えられます…本当にありがとうございますm(_ _)m (2021年7月6日 20時) (レス) id: df6a0f70b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てんぷら | 作成日時：2021年4月30日 22時
