溶けそうな夏【場地圭介】 ページ14
イラストあげてもいいですかね…？
あげ方わからないけど。
「あー、７×７…？４３…？」
『全然違うね、大丈夫？もしかして暑さでやられちゃってる？』
「あぁ…？俺は普通だよ」
『ごめんね、こんな嫌味さえ圭介には伝わらなかったか…』
「あ！？今のどこが嫌味なんだよ」
『もうそこいいから７×７解きなおしてほしい。』
蝉の声が四方八方すべてから聞こえてきて、正直耳障りである。
エアコンが効いているのである程度は平気だが、それでも真夏は暑い。
今私は幼馴染であり、中学にして留年をした男、場地圭介と勉強会をしている。
改めて此奴がいかに馬鹿なのかは今さっきわかってもらえたと思う。
『あつー、休憩しよう、集中続かないでしょ。』
「あー、それもそうだな、そうするわ。」
「伊織、アイス食うか？」
『お、食べたい〜気が利くね』
「ん、ほらよ」
『ありがとー』
手に取ったソーダ味の棒アイスを袋から取り出し、口に入れる。
おいしい。やはり夏はアイスに限るね。
横で座る場地もアイスを食べていた。
髪を縛って、首筋から汗を流す姿がなんとなく、かっこいいと感じてしまった。
『…私も暑さでやられたかなぁ』
「あ！？」
『違う圭介の事じゃない』
「ふーん…？」
『…何？』
「いやお前アイス」
『は？あ、あぁ！？待ってヤバイ！なんでもっと早く言ってくれなかったの！溶けてるって』
「はははっｗ」
なんで溶ける前に食べなかったんだと珍しく正論を言われる。
なんでって、圭介を見てたからだよなんて言えるはずもなく。
これはまぁ、好きという感情なんだと感じた。
ようやくアイスを食べ終わり、暫くなんでもない話をした後また勉強を再開する。
「んんと…なぁ伊織ここ教えてくれ」
『はいはいどこ〜？』
さっきまでは何でもなかった距離感が、もう今は不自然で胸の高まりが治まらなくてしょうがない。
『ここは…えっと』
「どうした？もしかして伊織もわかんねぇとか？」
『んなわけ…、ちょっと、近いなって、思っただけ。』
もういいやと思い、それとなく伝える。
と、圭介は言葉の意味をそのまま受け取り、そっと体を引き気味にした。
「これでいいか？」
『あぁ…うん。』
「…ばーか」
『っは？』
次の瞬間圭介は私の体を引き寄せ、ぐっと近づいてきた。
『な、なに…』
「お前の考えてることなんかすぐわかんだよ。俺も好きだ、伊織」
あぁやっぱり、此奴には全てお見通しだった。
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yum(プロフ) - コメント失礼します！大人軸の三ツ谷くんで、風邪をひいたとき対応を書いていただきたいです！よろしくお願いします🙌 (12月18日 21時) (
レス) @page33 id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
みたらしお餅 - 「ジョーカーと罰と大富豪たち【梵天】」でしたね。間違えてすいません！ (2021年7月31日 2時) (レス) id: 66ebc3e84f (このIDを非表示/違反報告)
みたらしお餅 - リクエストではないんですけど「ジョーカーと罰と大富豪【梵天】」のその後の事を書いてはくれないでしょうか？無理だったらすいません。 (2021年7月31日 2時) (レス) id: 66ebc3e84f (このIDを非表示/違反報告)
りら - 作者様リクエスト失礼します。灰谷蘭で彼女が病んでて寝れない時の対応書いていただきたいです。時間があるときで大丈夫です。 (2021年7月29日 22時) (レス) id: 93e165a3f2 (このIDを非表示/違反報告)
あやね【レペ狂】(プロフ) - れいさん» 読ませて頂きました！やっぱりれいさんの小説って本当にキャラが生きてるとゆうか、特徴すごく掴めてて本当に最高です…生理の時のお供にさせて頂けます、これで乗り越えられます…本当にありがとうございますm(_ _)m (2021年7月6日 20時) (レス) id: df6a0f70b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てんぷら | 作成日時：2021年4月30日 22時
