マイキーの嫁は不良の血が流れるお嬢様【佐野万次郎】

二度と ページ8

「二度と？」
『二度と？』


あ、いい展開邪魔してごめんなさい。
ドラケンからの視線が刺さる。


領域展開「無量空処」。おつかれサマンサ。
ちょっと気になって思わず声に出ちゃいました。テヘペロ。




「あーあ、せっかくダチになれると思ったのに残念・・・さて・・・
　どうやって死にてえ？」




「一つだけ約束しろや・・・ヒナには絶対手ェ出すなよ！」

「は？知らねえよ」




マイキーが振り上げた右手がタケミッチの顔に炸裂・・・
かと思いきや



「なーんてね、バカだなあタケミっち。女に手出すわけねーじゃん」
『手出したら私がマイキー殴ってたわ』
「そしたらやり返す」
『いや待て？私あんたの嫁やぞ？』
「やり返す」
『』



「譲れねえもんがある…今どき女にそれ言うやついねえぞ。昭和だな」

『それな〜、私も言われたーい』
「Aと喧嘩したら相手の方が心配だわ」



一言多いドラケンにグーパン繰り出したらきれいに片手で止められた。
む、よく止めたな。褒めてやろう。


『か弱い女の子に向かってそれいいます？』
「か弱いか？」
『はい、ドラケン！エマちゃんが怒るのそういうとこー！』
「なんでエマが出てくるんだよ」
『なんでもですぅ』



私とドラケンが茶番を繰り広げている間にマイキーとヒナちゃんも和解したらしい。




「すみません、私誤解しちゃって・・・」

ヒナちゃんはご丁寧に私にまで謝りに来てくれた。


『そういうこともあるある！
　私だってマイキーがピンチだと思って参戦したら、相手の方がピンチだったことよくある！』
「あはは…そんなこともあるんですね」


ヒナちゃん、いくら私でも無理して笑ってるのわかる。
大丈夫だよ、私あなたをとって食ったりしないよ。


　
「A、オレが負けるとでも思ってたの？」
『私と喧嘩した次の日は激弱だったじゃない』
「あれはAがお弁当作ってくれなかったからだろ。
　お腹空いてたんだもん」
『アソパソマソかよ』

青春ってエモい→←平手打ち

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す