ジグソーパズル ページ42
「ケンチン〜お見舞い来たよ〜」
「あ?この時期にくっついて暑苦しいわ」
『私だって暑いよ』
少し涼しい部屋に入ってようやく生き返った心地がした。
ベッドの横にあるイスにそれぞれ座って、ようやくマイキーが離れた。
「いつ退院すんの」
『いや、それ入院二日目の人に聞くことじゃないのよ』
「明日には退院してやるよ」
『あんたはまじでやりかねんわ。休め?
そうそう、暇だろうと思っていいもの持ってきてあげた』
入院中って動けないし時間もいっぱいあるからね。
これなら暇しないだろうと思って…
『てってれ〜ん!ジグソ〜パズル〜(裏声)』
「「キモ」」
『おい。私も似てないと思ったけどよ。
それよりケンチン早く開けて』
「その呼び方やめろ」
そういいつつドラケンは渡した袋をガサゴソと開ける。
中からでてきたのは真っ白なジグソーパズル。
「なにもかいてねぇじゃねえか」
『うん。頑張って』
「は?」
『それ、宇宙飛行士の人がやるとかなんとかの真っ白なパズル』
「いらねぇ」
ドラケンはすぐにぺいっと机に投げる。
『おいおいおい、人様が買ってきて上げた代物を!』
「だからたい焼きがいいって言ったのに〜」
『それならまだわらび餅だろ』
「どっちもねーわ」
「そいえばケンチン、オレたち同棲する」
「は?」
何気にパズルを始めていたドラケンがピースを落としてこちらを見た。
『同棲は事実だけど、私の腕が治るまでマイキーと昔の家に住むことにした』
「お前、腰の骨も折られるぞ」
『え、やだ。怖い。やめる』
「ダメ」
結局私達が帰る頃にはパズルが完成していて、ドラケンにドヤ顔をされた。
次は知恵の輪でも持ってきてやろうか。
488人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
二足歩行のブタ飼ってます(プロフ) - ランペ!楽しみにしてます!!!!!!!! (2021年8月19日 1時) (レス) id: a5d18007bb (このIDを非表示/違反報告)
みこっち(プロフ) - 陰ながら応援してます!頑張ってください (2021年6月17日 8時) (レス) id: 9ccc0a97c6 (このIDを非表示/違反報告)
リント* - 気配斬りのシーンがおもしろかったです!これからも頑張ってください! (2021年6月16日 18時) (レス) id: 0adec495e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:つきうさぎ | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/personal.php?t=tukiusagi2014
作成日時:2021年6月12日 9時