マイキーの嫁は不良の血が流れるお嬢様【佐野万次郎】

抗争開始 ページ39

私ももちろん東卍に加勢する。
ぺーやんの方はマイキーがどうにかしてくれる。


私にできるのはマイキーの道を作ることだ！


襲ってきた3人にまとめて蹴りを浴びせ返り討ちにする。

一度、マイキーと背を合わせ一息つく。



「なにかあったらすぐオレを呼べ」
『うん。信じてるよ、マイキー』


状況が状況だから、マイキーから喧嘩を止められることもない。
今はみんな怪我せず愛美愛主を蹴散らすのが最優先。


マイキーとは逆方向にいるやつらを相手にする。
ここにはエマちゃんもいる。さっさと終わらせないと。









あれ？タケミっちは？ドラケンも見当たらない。

しばらくして2人の姿を見てないことに気づいた。

嫌な予感がする。


「ドラケンくん！」

タケミっちの荒ぶった声が聞こえる。

「どうした！タケミっち！」




「ドラケンくんが…刺された！」







は？ドラケンが刺された？
一気に血の気が引いていくのが自分でわかった。


背後から鉄パイプを持った男が近づいていたが、気づくのが一瞬遅れた。
避けることができず右腕でもろに受け止めてしまった。


『っっ！！』


鈍い痛みが走る。
まずい、利き手をやられた。

2人のもとへ行こうとするがなかなか振り切れない。
寄ってたかって…女にすることかよ！








タケミっちがドラケンを背負って歩き出した。

私たちは抜けれそうにない。
エマちゃんも行ってくれるみたいだからそっちは任せた。




頼んだよ、タケミっち。

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