マイキーの嫁は不良の血が流れるお嬢様【佐野万次郎】 (ページ38)

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美少女からのお願いページ38

こんな人数相手にするの久しぶり。
体がなまってないか心配したけど、余裕だった。

なんなら久しぶりの喧嘩にテンションが上がってしょうがない。

まずは5人、次は10人…！

マイキーと戦って培ってきた強さ。

『いいか？ペー。こういう力はな…
大切な人を守るために使うんだよ！！』

女1人にしては奮闘したほうだけど、まだ半分。
ドラケンも加勢してくれるけどなんせ相手が多すぎる。

「ドラケンくん！」
「三ツ谷！タケミっち！」

三ツ谷とタケミっちが来てくれた。

ドラケンが三ツ谷に後を任せて座り込む。

「エリーは下がっとけ」
『三ツ谷だけにいいとこ持ってかれてたまるかよ』

雨の音にまじって聞き覚えのある音がした。

独特のバイクの排気音が少しずつ大きくなる。

「この排気音」
「マイキーのバブだな」

マイキーがバブからおり、ぺーやんと向き合う。

あれ？用事があったんじゃないの？

どうやらマイキーを別のとこに呼び出して、ドラケンを襲うのが目的だったらしい。
なんだよその汚いやり方は。

愛美愛主"仮”総長だという半間がマイキーに近づいた。

いかにも汚いやり口しそうな顔してるわ。←

マイキーが繰り出した蹴りを素手で止める。

あれを止めるのかよ。これまた、だいぶ厄介な相手だな。

「あれ？噂のエリーちゃんじゃん。マイキーの嫁の」

半間が私に気付いたらしくこちらに話を振ってくる。
なんてことしやがる。そんなことしたら…

「オレの嫁だけど。なに？」

ほーら、マイキーがめっちゃ不機嫌になっただろうが。

半間も終わったし、私も生きて帰れねぇんだよ。

「エリーちゃんの顔めちゃタイプなんだよね。
　東卍は潰すけど、エリーちゃんだけもらっちゃおうかな」
「やんねぇよ」

ちょ、半間。マジ黙って。これ以上喋らないで。
あんたのタイプらしい美少女のAちゃんがお願いしてるから。

今度はかなりの数のバイクの排気音が少しずつ聞こえてくる。
まさか、この音って…

東卍のバイクだ。みんなのバイクだ。
隊長も、みんないる。

「行くぞオラァァァァ！！」

マイキーを筆頭に東卍対愛美愛主の抗争が幕を開けた。