マイキーの嫁は不良の血が流れるお嬢様【佐野万次郎】

生きてる？！ ページ36

うわ、また私寝落ちたのか。しかもまた小さい頃の夢。


まとめていっぺんにしろよ。
ほんと、誰だよこんな夢ばっかり見せるやつ。←(すみませんでした“〇|￣|＿ By作者)


マイキー放ったまま寝落ちたけど、大丈夫かな。
廊下とかで死んでないかな？



扉を開けると、すぐ隣の壁にもたれかかったままうつむくマイキーがいた。



『え、マイキー？！生きてる？！』



ゆっさゆっさと肩を揺さぶるとう〜んとうめき声が聞こえた。

あ、生きてた。

少し目が覚めたのか、寒っ。とつぶやいた。


『こんなところにいたら寒かろうよ。なんでソファで寝てないのよ』

「せっかくケンチンと仲直りしてAとゆっくりできると思ったのに。
　Aが部屋にこもるから」


それはね、私がマイキーに殺されかけたからだよ。

自覚持って。

男が絡んだときの君、余裕で100人は殺せそうな顔してるからね？



『はいはい、ごめんって。ベッドおいで』


寝ぼけてぐでんぐでんしてるマイキーを引きずってベッドに投げる。

うん、重い！！

いくらマイキーが小柄でも女子には重い！




ベッドに投げた勢いで私まで持ってかれてしまい、不覚にもマイキーを押し倒す形になった。



「積極的だね、A」
『違う！不可抗力！』


さっきまで寝ぼけてたじゃん！

いつの間にそんな目覚めてんだよ！




「でも今日はオレが襲うからね？喧嘩するなって言ったのに」

『あの直前に電話したらマイキーくんに電話切られました』

「関係ないね」

『え、ひど』







抵抗する間もなく、マイキーのされるがままで、
もう二度と喧嘩しないと決めた夜でした。

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