マイキーの嫁は不良の血が流れるお嬢様【佐野万次郎】

＊あの事件 ページ34

オムライスを食べ終わった私はマイキーに捕まる前に、ソファで寝て！っと言い残し一瞬で部屋に逃げ込んだ。
そのまま鍵をかけてベッドにもぐった。

しばらくドアをドンドンと叩く音がしたけど無視して布団をかぶった。

気づけばまた眠ってしまっていた。









「おいおい、どうした？エリーちゃん」
「3,4年で弱くなっちゃった？女になっちゃった？」


中学1年の秋。
お嬢様をやめたくなって私服で家を抜け出した私は、道端で昔ボコした奴らに囲まれていた。


1対10とか女相手にすることじゃねぇだろ。

半分倒したまではよかった。


スタンガンを持っていたやつに気づかず意識を失い、目が覚めればどこかもわからない倉庫だった。


腕、足を縛られていた。
一方的に殴られたところが鈍く痛んで抵抗もできなかった。


せっかく目が覚めたのに逃げる手段も見つかることなくまた意識を失いかけた。



「なぁ、二度と男に逆らえないようにしてやろうぜ。
　お前は女だって思い知らせてやるよ」




少しずつ男の手が服に伸びてきた。
いやだ・・・！助けて・・・！









マイキー・・・！！









バァン！！


倉庫の扉がぶち破られる音が聞こえた。



「そいつから手を離せ」



『なん・・・で・・・マイキー・・・』





後ろからドラケンも入ってきた。

「意識はあるな。すぐ病院連れてってやるから」



朦朧とする意識の中マイキーに抱えられ、ドラケンが男たちを伸していくのが見えたのを最後に意識を手放した。

＊付き合って→←仲直り

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