マイキーの嫁は不良の血が流れるお嬢様【佐野万次郎】 (ページ26)

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不在着信オンパレードページ26

『あーあ、面談とかダルすぎ。
　何回言えばわかるんだよ。
この学校の上の人たちは頭が固いねぇ(°⊿°`)ｹｯ
高校は別のとこ行くって言ってんのに』

久しぶりに学校に来たはいいものの、進路相談で捕まった。
今日はマイキーがデートしてくれるって言うから、せっかくおしゃれしようと思ってたのに。

放課後、部活中の子たちを避け、空き教室でコソコソと携帯をいじる。

『ん…？』

なんでこんなにエマちゃんから着信が？

画面いっぱいにエマちゃんの表示。
マイキーからも１件だけ不在着信が入っていた。

急いでメイドに電話をかけ、迎えに来てもらう。
続けてすぐエマちゃんに折り返した。

『エマちゃん？！』
「Aちゃん…マイキーとドラケンが…」

震えてか細いエマちゃんの声。

『大丈夫、ゆっくりでいいよ。
　ゆっくり教えて。今どこにいる？エマちゃんは無事？』

「今はタケミっちの病院にいる。ウチは大丈夫。
　でも、パーちんが刺したとかで…
二人が喧嘩始めちゃった…」
『パーちんが…刺した？』

信じられないワードに一瞬思考がフリーズする。
さらにマイキーとドラケンが喧嘩って。
なにが起こったんだよ。

『エマちゃん、私もすぐ病院行くから。そこで待ってて』

電話を切り、急いで車に乗り込み病院に送ってもらう。
メイクなんてなおしてる場合じゃない。
服だけ着替えてサングラスをかけ、タケミっちの部屋へ向かう。

『エマちゃん！タケミっち！』

部屋に入るとタケミっちがヒナちゃんにぶん殴られているところだった。

いや、ますます状況掴めねぇ。

ひとまずエマちゃんとタケミっちから話を聞き、ある程度状況は理解した。

倉庫で愛美愛主と東卍が揉めて、パーちんが長内を許せずに刺したということ。
そしてそのまま残って自首したということ。

その件でマイキーとドラケンが喧嘩を始めてしまったこと。

『大体の事情はわかった。
　とりあえず本人たちに会ってくるから。
　
　また連絡する。
　二人は気をつけて帰りなよ。メイドに送らせるから。
あ、タケミっちは安静な』