〇家族 ページ8
.
「お疲れ様だったね」
康「やめてや、こっからやで」
そう康二に声をかけたのは今年の初めだっただろうか。
関西Jr.のリーダー的存在だった彼がSnow Manに加入するという話を聞いたのはファンのみんなと同じタイミングだった。
Snow Manの6人から何も言われなかったのは、言うなと言われているのもあるだろうけど、それぞれの中でまだ葛藤していたからだと思う。
康二とはグループとしても個人としても関わる機会が多かったから加入の話を聞いて真っ先に連絡をした。
彼は頑張りすぎるところがあるから、1人で抱え込む癖があるから。
私が支えてあげたい。勝手にそう思ったのを覚えている。
始まりは12月頃、康二からの電話だった
康『なぁAちゃん、東京って楽しい？』
『なんで？まあ楽しいけど』
康『やっぱエスカレーターは左側立つん？』
『うん、関西は右だっけ』
康『マクドはマック、ユニバはUSJ』
『何急に笑』
康『いや、俺が東京行ったらどうなるんかなって』
『住むってことー？康二は関西以外合わなそうだけど』
康『そうやんな、自分でも東京は合わん感じする』
『来てもすぐ大阪帰りそう』
康『慣れなあかんな...』
『ん？』
康『いや！なんでもない！』
この時既に康二は悩み抜いて決断をしていた。
また1人で苦しんでいたんだ。
次に電話をしたのは加入発表の日だった。
『いつから、いつから決まってたの？』
康『この前電話した時にはもう返事しててん』
『っ、気づかなかったっ！』
康『Aちゃんが泣くところやないって』
『わかってるけど！なんで相談してくれないの』
康『なんも変わらんやろ！Aちゃんに言ったって結局この道しかなかってん、俺だって関西に居りたい。でも龍太くんも昔からの仲間もみんな違うとこ行くんやで、、もう3列目は懲り懲りや、』
その通りだった。
関東と関西じゃ立場も違うし扱いも違う。
私はSixTONESというグループで、ソロとしての仕事も貰えてる。
そんな恵まれた私が彼に寄り添うことは出来なかったんだ。
『...ごめんね』
康『いや、俺も言いすぎた』
それを最後に康二との連絡は途絶えた。
関西ジャニーズJr.という大きな枠組みから、ユニットに入る。
それがいかに大変なことか、私だって経験があるから分かっているはずなのに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1792人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
萩花(プロフ) - 再公開待ってました…！ありがとうございます(T . T)❤︎幸せです！ (2021年11月5日 9時) (
レス) @page48 id: 24d453562d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 毎回更新楽しみです！！誰もとくっついても満足できそうな気がします、、！笑 (2020年2月3日 2時) (レス) id: 9e83e52e35 (このIDを非表示/違反報告)
0330 - じゅりくんと幸せになってほしいです！ (2020年2月2日 8時) (レス) id: e8c7e5fc78 (このIDを非表示/違反報告)
すかいぶるー - めっちゃ面白いです！大人の関係がちょこちょこ入ってくるのが溜まりません！(*´ω`*)ふっかどうくっついてあげてほしーなー (2020年1月13日 22時) (レス) id: 5c8f53d0be (このIDを非表示/違反報告)
なあ - じゅりとくっついて欲しいです。。 (2020年1月8日 17時) (レス) id: e8a34520ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美 x他1人 | 作成日時：2019年7月26日 0時
