〇愛 ページ7
.
「緊張、してる？」
深「...当たり前だろ」
「んー、しなくていいよって言うのも変だけど」
深「逆になんでそんなリラックスしてんの？」
「ふっかだから、かな」
結局私はずるい人間だ。
目の前でぎこちなくご飯を食べる辰哉くんをみて少し嬉しい気分になっている。
この人はまだ私のことを好きでいてくれるんだと心のどこかで安心しているから。
「ふっかの前では素でいいって体が覚えてるてるのかな、安心する」
深「...まじズリぃ、んな事言われたらなんも出来ねえって」
「んふ、ごめんね」
深「あと、名前で呼ばないのもずるい」
「んー」
深「変な感じするからまた呼んでよ」
彼の優しい目を見ると本題を忘れそうになる。
「あのね、私辰哉くんのこと好きだったよ。」
深「だった、か」
「ううん、今も好き。大好きだけど、」
深「ゆっくりでいいよ」
辰哉くんの大きい手が私の手を包む
辰哉くんの温もりが伝わる
手から伝わるこの人の優しさが大好きだ。
「今は樹のそばにいたいの」
わがままを通り越してるなんて気づいてる。
でも樹も大切な人だから。
深「そっか、」
辰哉くんが小さく呟いた言葉はどこかへ消えていく。
深「でもさ、好きなのは俺でしょ？」
次に真っ直ぐ私の元に届いた言葉は震えていた。
私の答えによって全てが決まるのだろう。
「恋愛感情があるのは辰哉くん、かな、」
自分でも意味がわからなくなる。好きなのは辰哉くんだけど、そばにいたいのは樹で。だからと言って海人との関係を切れる訳でもない。
結局全ての人に甘えて生きていくんだ。
深「それだけで十分だよ。前の関係に戻りたいとか付き合いたいとか面倒なことは言わないから、普通に話したりご飯食べに行ったりしたい。」
そしてみんな私を甘やかすんだ。
はっきりしろと言ってくれればいいのに。
深「とりあえず、サマパラ見に来てよ。かっこいい姿みて惚れ直して笑」
「うん、わかった」
深「樹は連れてくんなよ？」
「一人で行く笑、辰哉くんだけを見てる」
深「言ったかんな？照も目黒も見んなよ？」
「んー、やっぱ無理かも！！！」
ひーくん、ごめんね、またはっきりしないまま彼を縛って自分勝手な選択をしてしまって。
そう伝えるとひーくんは多分「ふっかがそれでいいならいんじゃね？」って言うのかな
でもね、ひーくん。
辰哉くんが好き
これだけは本当だよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1792人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
萩花(プロフ) - 再公開待ってました…！ありがとうございます(T . T)❤︎幸せです！ (2021年11月5日 9時) (
レス) @page48 id: 24d453562d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 毎回更新楽しみです！！誰もとくっついても満足できそうな気がします、、！笑 (2020年2月3日 2時) (レス) id: 9e83e52e35 (このIDを非表示/違反報告)
0330 - じゅりくんと幸せになってほしいです！ (2020年2月2日 8時) (レス) id: e8c7e5fc78 (このIDを非表示/違反報告)
すかいぶるー - めっちゃ面白いです！大人の関係がちょこちょこ入ってくるのが溜まりません！(*´ω`*)ふっかどうくっついてあげてほしーなー (2020年1月13日 22時) (レス) id: 5c8f53d0be (このIDを非表示/違反報告)
なあ - じゅりとくっついて欲しいです。。 (2020年1月8日 17時) (レス) id: e8a34520ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美 x他1人 | 作成日時：2019年7月26日 0時
