〇愛しい君だから ページ23
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北「A、ご飯行くぞ」
「なぁにほくちゃん珍しいね」
北「お前さぁ飯ちゃんと食ってないだろ」
「そんなこと、」
北「舞台中から食ってるところ見なかったし、衣装さんにも痩せすぎって言われてただろ」
「よく見てんね」
北「おーこれでも一応お前のこと好きだからな」
「っわぁ...」
北「好きな子がこれ以上痩せ細ってくの見たくねえから無理やりにでも食わせる」
「うぉ、、」
北「ほら照れてないで、準備できたら迎えいくから」
確かに、元々小さめに作ってもらっていた衣装にゆとりが出てしまうくらい痩せたのは事実だった。
美勇人くんとの一件以来、私の時間は止まったまま動こうとしない。
美勇人くんのせいじゃない。断れなかった自分の弱さにムカついて、いい加減にしろと自分で自分に罰を与えている感じだった。
慎「今日は北斗とご飯？」
「んー、」
慎「いっぱい食べるんだよ、いってらっしゃい」
いつもなら俺も行くって聞かないのに今日は優しい顔で送り出してくれた。
慎ちゃんも気づいてるのかな、
北「何食いたい？」
「...トマト」
北「...A」
｢嘘嘘！怒んないで！お肉かなぁ」
北「肉な、了解」
事務所を出てお店に向かう途中、お互いに言葉を交わすことは無かった。何を聞かれるのか、どこまで話していいのか、私の頭の中はそれで埋め尽くされていた。
お店につき、一息ついた時先に口を開いたのは北斗だった。
北「ご飯、美味しくない？」
「味しないんだよね、口に入れると気持ち悪くて」
北「そっか、何でだろうね」
「...わかんない」
北「Aは思い詰めるとご飯とか睡眠とか人間にとって大切なことを怠るから、みんな心配してるんだぞ？どうせろくに寝れてないんだろ？」
北斗の温かい手が頬を優しく撫でる。あぁ、今なら眠れそう。
北「おー、寝んなよ」
「ほくちゃん」
北「ん？」
「今日一緒に寝てくれる？」
北「これ食べられたらな」
「いいの？」
北「腕でも胸でも貸してやるよ」
「やった」
今日のトップス可愛いねとか、次の現場はお揃いの服を着ていこうとかいつも通りの会話をしていたら自然と箸が動いていて、少しだけど食べられた。
北斗の腕の中はやっぱり温かくて。
「ほくちゃん、ありがとね」
北「ん、明日もちゃんと飯食えよ？」
「ほくちゃん居なきゃ無理かも」
北「あーもうお前ほんとずるいって、そんなん、好きじゃん...」
全部全部北斗のお陰だよ。
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萩花(プロフ) - 再公開待ってました…！ありがとうございます(T . T)❤︎幸せです！ (2021年11月5日 9時) (
レス) @page48 id: 24d453562d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 毎回更新楽しみです！！誰もとくっついても満足できそうな気がします、、！笑 (2020年2月3日 2時) (レス) id: 9e83e52e35 (このIDを非表示/違反報告)
0330 - じゅりくんと幸せになってほしいです！ (2020年2月2日 8時) (レス) id: e8c7e5fc78 (このIDを非表示/違反報告)
すかいぶるー - めっちゃ面白いです！大人の関係がちょこちょこ入ってくるのが溜まりません！(*´ω`*)ふっかどうくっついてあげてほしーなー (2020年1月13日 22時) (レス) id: 5c8f53d0be (このIDを非表示/違反報告)
なあ - じゅりとくっついて欲しいです。。 (2020年1月8日 17時) (レス) id: e8a34520ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美 x他1人 | 作成日時：2019年7月26日 0時
