【東京喰種】突き刺さるような、愛を。【短編集】

渇望の果ての理想郷【鈴屋 什造】 ページ25

黒く歪んだ君への想い

君の願いは掻き消されて。









「__ほら、A何回言わせれば分かるですか？………Aは僕だけのモノでしょう」





また、何度目かのフレーズ。もう飽きてきました。

なんでAは分からないですかね？




「什造……ごめんなさい、気を付けるから………」





怯えを隠しきれず、震えるA。何を怖がっているんでしょう？

ただ、Aが他の男と話さなければ良いだけの話なのに。




震え続けるAを抱きしめ、更に釘を押す。






「A。次、誰かと喋ったら一人ずつ、」









＿＿＿＿＿＿＿消しますね。



　





「上官だろうがカンケーありませんから。……分かりました？」





「…っ、うん」




僕の言葉に頷くA。不服そうだけど仕方がない。悪いのはAなんだから。









　





　






ある日のこと、





「あ。あれは……」







特等等に囲まれたA。

有馬さん、宇井さん、篠原さん、亜門さん、アキラさん等。







＿＿＿＿＿＿＿あ〜あ。






「約束。破りましたね？」









　






　





　





　





　
　






　






　





「什、…造…？何してるの…？」





「あぁ、Aですか。……大丈夫ですよ。片付けました」




無数に散らばる紅い華。




Aは息を呑んだ。

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宇井 郡

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