4.浮遊感 ページ7
「……と、まあ、大体こんな感じかな」
「……そうですか」
説明が終わり、私もフッと息を抜く。まさか説明の最初に生徒同士の殺し合いについてが来るとは思わなかった。
あと気になったのは……グループ、だろうか。そう言えば黒裂さんも、何か…蒼い雷と天使の片翼のようなデザインのバッチを着けていた気がする。
…ま、全て私には関係無さそうだけど。
「終わったかい？」
「うわっ」
少し憂鬱な気分になったところで、何処からともなく現れた学園長。その手には、ローブと、何か紙が入ったファイルが持たれていた。
「ごめん、驚かせちゃったかな。……はい、君のローブと部活、グループ所属に関する書類。部活やグループに所属する場合は、これを俺に提出してね」
「…ありがとうございます」
学園長から全てを受け取り、頭を下げる。
「……じゃ、いきなり教室送るね」
荷物は全部寮に移動させるから、と続けられた言葉に、勢いよく顔をあげた。
………え？
「送る……？教室に……？」
「そ。大丈夫だよ。みんないい子だから」
いや、そういう問題じゃないんだが！そんな心の叫びも虚しく、学園長がパチン、と指を鳴らすと、一瞬の浮遊感が私を襲った。
唐突なことに驚く暇も無く、次に現れた床に着地すると、ガヤガヤとした教室に飛ばされた、と自覚した。
………そして、一気に静寂が私を襲う。
その中で一人、教師と思われる男性だけが、「おっ、来たな！」と声を発した。
「円堂先生！その人誰ですか？！」
静寂の中、茶色でくるくるした髪の男子が、ハイッ、と手を上げて発言した。その横で、藍色のもみあげのくるくるした髪の男子が溜め息を吐く。
「編入生だ！えーっと……A、だったか？」
此方を振り向きながら、笑顔で私に問い掛ける…円堂、先生。頷くと、先程の二人が顔を見合わせて会話し始めた。
「天馬、朝連絡されただろ」
「えっ、……聞いてなかった……」
あの二人は仲が良いのか、と思いつつ、教室全体を見回す。……感想は、個性的な髪型の生徒多いなー、だ。
ぴょこん、と羽の様に髪の一部が立っていたり、なんか……蟹っぽかったり。……カニカマもいる。
未だに静まりかえったままの空気を断ち切る様に、円堂先生がパンッと手を鳴らした。
「よーし、A！いきなりだけど自己紹介！頼むぞ！」
眩しい笑顔で言い放たれた言葉に、若干絶望した。
ラッキーカラー
あずきいろ
今日のイナGOキャラ様！
浪川 蓮助
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ナツキ(プロフ) - 面白いです！続きを楽しみにしています！頑張ってください (2018年9月14日 19時) (
レス) id: 07216334ef (このIDを非表示/違反報告)
:re - みうさん» コメントありがとうございます！レス遅れて申し訳ありません…。ぼちぼち自分のペースで頑張っていきたいという思いますので、よろしくお願いします！ (2018年6月23日 13時) (レス) id: e1419e535b (このIDを非表示/違反報告)
みう - すごい面白いです！続きが気になって眠れないくらいw是非また更新してください！ (2018年4月30日 16時) (レス) id: ad05c1e2ad (このIDを非表示/違反報告)
:re(プロフ) - Mayaさん» コメントありがとうございます！面白いと言って戴けて何よりです。テスト期間のため更新は遅めですが、頑張りたいと思います！ (2017年11月8日 20時) (レス) id: b31406f440 (このIDを非表示/違反報告)
Maya(プロフ) - 面白いですね。続きが気になります (2017年11月7日 23時) (レス) id: cddc9cba1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：:re x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tokyoghoul1/
作成日時：2017年10月10日 21時
