32.七階 ページ35
窓から射す夕日の光が、私達の影を色濃く壁に映す。
黙々と歩き続けるのか…と思っていたのだが、意外にも、龍崎先輩から話が振られて来た。
「…お前、B組ならば、雅野と同じクラスだろう」
「……え、…あ、はい。同じクラスです」
「……話したか」
「っと、はい。授業の際に話しました」
「そうか」
………まぁ、こんな感じですがね。
何故雅野？と思ったが、龍崎先輩の胸元にバッチが付いているのを見つけ、大方同じグループなんだろう、と解釈した。
再び沈黙が流れ始めた頃、また龍崎先輩が口を開く。
「白竜と友人関係なのだと黒裂から聞いたが…事実か？」
「友人……だと思いたいですね。まぁ、仲は良いのではないかと」
「戦闘では彼奴に勝ったらしいな」
「……まぁ、ちょっと……私がやり過ぎちゃったのもあるんですがね」
ここまで答えたところで、寮の棟に入る扉を潜った。そして、近くの階段を上って行く。
会話はまだ、続いている。
「やり過ぎた、か…。余力は有ったんだな」
「………まぁ、私自身、自分はまだ、やれる方だと思っているんで」
「中々自分でそう言えるやつはいるまい」
私の答えに、出会って初めて笑いを見せた龍崎先輩。…意外と話しやすい人だな。
階段を上り続け、七階と書かれたところで廊下の方へと足を運ぶ。……一体何階あって、全部で幾つ、部屋があるんだか……。
暫く歩き、龍崎先輩が足を止めた。釣られて私も歩みを止める。……よかった、白竜の時みたいにぶつからなくて。
「7110。そこがお前の部屋だ。鍵は無い。自分の魔力が登録されているから、魔力を送り込むことで認証する」
ちなみに、俺の部屋はここだ、と言って龍崎先輩が指したのは、向かいの7210室。………近いな本当に。
「そしてお前の隣が……7111が浪川、7109が…和泉、だったか。どちらも二年生だ」
「……一年生は？」
「この階にはいない。空部屋がそこと三年のエリアにしかなく、仕方なくそこになった」
「…そうですか、ありがとうございました…」
「ああ」
そう言って、龍崎先輩は部屋に入って行ってしまった。……私も入ろ。てか、男女でフロア別れてないのか………。別に気にしないけど。
ラッキーカラー
あずきいろ
今日のイナGOキャラ様！
浪川 蓮助
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ナツキ(プロフ) - 面白いです！続きを楽しみにしています！頑張ってください (2018年9月14日 19時) (
レス) id: 07216334ef (このIDを非表示/違反報告)
:re - みうさん» コメントありがとうございます！レス遅れて申し訳ありません…。ぼちぼち自分のペースで頑張っていきたいという思いますので、よろしくお願いします！ (2018年6月23日 13時) (レス) id: e1419e535b (このIDを非表示/違反報告)
みう - すごい面白いです！続きが気になって眠れないくらいw是非また更新してください！ (2018年4月30日 16時) (レス) id: ad05c1e2ad (このIDを非表示/違反報告)
:re(プロフ) - Mayaさん» コメントありがとうございます！面白いと言って戴けて何よりです。テスト期間のため更新は遅めですが、頑張りたいと思います！ (2017年11月8日 20時) (レス) id: b31406f440 (このIDを非表示/違反報告)
Maya(プロフ) - 面白いですね。続きが気になります (2017年11月7日 23時) (レス) id: cddc9cba1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：:re x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tokyoghoul1/
作成日時：2017年10月10日 21時
