22.蟹君(？) ページ25
残り四人になった事を伝えられると同時に、私の視界に蟹君が映り込む。……結構威嚇してたんだけど、意に介さず、か。
とりあえず、名前教えて貰いたい。
「はじめまして、………お名前、教えてくれないかな」
「雅野」
「雅野ね。よろしく」
私の問いに短く答えた雅野は、特に表情を変える事なく立っている。……んー、仕掛け難い。なんか大人しげな子だし…。
いつ仕掛けようか、と雅野をただ見つめていると、いきなり彼はフッ、と小馬鹿にしたように笑い、口を開いた。
「お前も名乗ったらどうだ？朝の自己紹介とやらが聴こえなくてな」
「ヤバイ、今凄い殺意沸いた」
前言撤回、やっぱり大人しくない。こいつ、白竜よろしく私の傷抉って来やがった……！なんも言い返せないけど……！
……まぁ、私の方にも非があるし、答えない訳には行かないよね。クラス、一年間一緒な訳だし…。
「えー…、…Aだよ。どうぞ、好きに呼んで」
「そうか」
全く興味無さげな雅野に軽く殺意を抱いたが、まぁ、私優しいから。抑えた。
ホルダーから杖を抜き、雅野へ向けて構える。既に私の周りに浮遊している九龍玉も、整然と、規則正しく並んだ。
対し雅野は、ほぼ無防備な状態。……かと思ったが、防壁を張っている様だ。それも、かなり強固な。
こりゃ、強そうだな。
厄介そう、と相手の出方を窺っていると、おもむろに雅野は語り出した。
「…お前、厄介なのに好かれたようだな。しかも二人。災難だな」
そう言い放った雅野は、憐れむように笑いながら肩を竦めた。……黒裂さんと白竜のことかね。…私が黒裂さんと接点あるって、なんで知ってるんだか。
「好かれるのは嬉しい事じゃない？厄介かどうかは別として」
「まぁ、白竜は別とする。だがお前は、学校一のサイコ野郎に好かれて嬉しいのか？」
「……サイコ、って黒裂さんの事？」
「そうだ」
「中々に失礼だね。白竜以上かも」
私も雅野も特に動かず、言葉だけを交わす。てか、皆どれだけ黒裂さん嫌いなの？それとも、偶然私が話す人が黒裂さん嫌いなだけ…？サイコ野郎はかなり酷いと思うんだが。
あまり悪い人には…見、えない、……けど……。ヤバイ、自信無い。
そうこう話している間にも、ただ雅野は私を見ているだけ。攻撃してくる素振りさえ見せない。不思議な奴だ…。
ラッキーカラー
あずきいろ
今日のイナGOキャラ様！
浪川 蓮助
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ナツキ(プロフ) - 面白いです！続きを楽しみにしています！頑張ってください (2018年9月14日 19時) (
レス) id: 07216334ef (このIDを非表示/違反報告)
:re - みうさん» コメントありがとうございます！レス遅れて申し訳ありません…。ぼちぼち自分のペースで頑張っていきたいという思いますので、よろしくお願いします！ (2018年6月23日 13時) (レス) id: e1419e535b (このIDを非表示/違反報告)
みう - すごい面白いです！続きが気になって眠れないくらいw是非また更新してください！ (2018年4月30日 16時) (レス) id: ad05c1e2ad (このIDを非表示/違反報告)
:re(プロフ) - Mayaさん» コメントありがとうございます！面白いと言って戴けて何よりです。テスト期間のため更新は遅めですが、頑張りたいと思います！ (2017年11月8日 20時) (レス) id: b31406f440 (このIDを非表示/違反報告)
Maya(プロフ) - 面白いですね。続きが気になります (2017年11月7日 23時) (レス) id: cddc9cba1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：:re x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tokyoghoul1/
作成日時：2017年10月10日 21時
