16.九龍玉(仮) ページ19
ほら、と見せてきた胸元のバッチは、確かに黒裂さんの身に付けていたのと同じ物だった。……黒裂さんも実力を認めているなら、かなり手強い筈だな。
もう少し、彼から距離をとる。あまり迂闊に近付きたくないものだ。
「警戒心が強めですね。やはり先輩関連だと警戒しますか？」
「んー…ま、それが大体の理由かな」
10m位の距離を保ったまま、言葉を交わす。睨み合いも飽きてきたので、そろそろ仕掛けようかと右足に魔力を集中させた。………そういえば、彼の名前、私知らないなぁ。
「羽ピョコ君、名前は？」
「羽ピョコ……？……日向です」
「日向……ね。よろしく日向。……じゃ、始めよっか」
先手必勝。少々酷いが、これも作戦としては立派な物だろう。
右足に集中させていた魔力を日向の周りに張り巡らせて魔法陣を描き、＿＿＿＿起爆。
私が起爆させたそれは、激しく炎が燃え盛る魔法式、フレイム・ゲート。……私命名でアレなのわかるけど、厨二うわぁとか言わない事。
炎は勢いそのままに燃え続ける。……しかし、やがて燃料が切れ、少しずつだが勢いは衰えて行く。
「……やりますね、不意打ちとは言え……中々」
炎が消え去っても尚、まだ熱気が残る魔法陣内から、無傷の日向が防壁に包まれて出てきた。…なんだかなぁ。
「……何が中々だよ。無傷じゃんか」
口ではそう言いながら、私は脚のホルダーから杖を引き抜き、構える。別に杖はあってもなくても、実はあまり変わらない。少し魔力を放出するのが安定するだけで。
ま、その少しがかなり大きいけど。
空気中に含まれる水蒸気を集め、水球を生み出す。
日向からは、ただただ見られているだけ。……攻撃が無しなら、私は先に手札を明かすか。
「私さ、大体魔法何でも使えるんだけど、一番得意なのはさ、氷なんだよね」
杖に、命令式を送る。途端、パキパキと音を鳴らしながら、生成されて行く氷の球。氷、と言っても、とても滑らかで水晶玉に近しいモノだ。
それを九つ、自らの周りに浮遊させる。それぞれ、赤、黄、緑、青、紫、桃、黒、白、水色……と言った具合に輝いている。これは、氷と複数の属性の複合魔法。
「氷だけの単独魔法じゃないけど。これが今私が使おうと思ってた手札。名付けて九龍玉、…かな？」
ラッキーカラー
あずきいろ
今日のイナGOキャラ様！
浪川 蓮助
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ナツキ(プロフ) - 面白いです！続きを楽しみにしています！頑張ってください (2018年9月14日 19時) (
レス) id: 07216334ef (このIDを非表示/違反報告)
:re - みうさん» コメントありがとうございます！レス遅れて申し訳ありません…。ぼちぼち自分のペースで頑張っていきたいという思いますので、よろしくお願いします！ (2018年6月23日 13時) (レス) id: e1419e535b (このIDを非表示/違反報告)
みう - すごい面白いです！続きが気になって眠れないくらいw是非また更新してください！ (2018年4月30日 16時) (レス) id: ad05c1e2ad (このIDを非表示/違反報告)
:re(プロフ) - Mayaさん» コメントありがとうございます！面白いと言って戴けて何よりです。テスト期間のため更新は遅めですが、頑張りたいと思います！ (2017年11月8日 20時) (レス) id: b31406f440 (このIDを非表示/違反報告)
Maya(プロフ) - 面白いですね。続きが気になります (2017年11月7日 23時) (レス) id: cddc9cba1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：:re x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tokyoghoul1/
作成日時：2017年10月10日 21時
