6.出会いも早かった。 ページ9
「あっ、ここだ！」
勢いよく、目的の部屋…3251室で止まる。そして躊躇わず…開けた。44分56秒だった。
「ギリギリセーフ！……ですか？」
扉を開けると、もう15人位の人が集まっていた。皆一様に僕に目を向けたかと思えば、嘲笑う。
だが、僕の間抜けな台詞に反応してくれた人がいた。
「一秒前。セーフだ」
その声と容姿にビクリとした。声を掛けてくれたのは＿＿。
「その容姿……シルヴァン一族の奴か」
「……あ、…っど、どっどうも……？」
＿＿＿＿＿おいおい、展開早すぎんだろ。意味わかんねぇよ。
ゼノ=ゾルディック。ゾルディック家である…えっと…キルアとかミルキとかイルミさんの……お祖父様、だった筈だ。
しかも、隣には＿＿＿。
「……ﾋｪ」
シルバ=ゾルディック。ゼノさんの息子で、キルアとかのお父様だ。怖ぇよ、ガン見されてるよ。
間抜けな姿勢のまま固まる僕に全員分の視線が注がれる。まぁ、格好、年齢もあると思うけど、一番はゾルディックのお二人に知られていたからだろうな。
あんなメスガキが……とか言ったやつ、ちょい出てきなさい。
「シルヴァン。遅かったようだが」
「あ、……失礼致しましたカナン殿。遅れましたこと、深く反省しております」
依頼人であるカナンさんが現れ、一部の人間が姿勢を正す。そこから一応、ということで、自己紹介が始まった。まぁ、聞き流していく。……そしてとうとう、僕の番。
「A=シルヴァン。至らぬ点もあるかとは思いますが、カナン殿に依頼を頂いた身として、忠実に従います」
できる限り丁寧な言葉使いで話し、頭を下げる。自己紹介とはいえ、だ。年齢とかは公開しなくていい気がした。だって、この部屋にいる大体のやつが、僕のこと「使えないガキだ」って思ってるからさ。
……そして、なんかチーム分けが始まった。あれ、決まってたんじゃないの？そんな顔を浮かべた僕を尻目に、おもむろにカナンさんは口を開いた。
「……そうだな、3人は私の側で護衛を頼みたい」
「そしてあちらの人間を始末するチームには10人」
「残りの3人は、私のすぐ側でなく、遠くから私を護衛する」
……らしい。多くが一番手柄だと感じる始末組に立候補した。が、速攻決まったのはゾルディックの二人のみ。あとはわやわや決まったらしい。
ラッキーカラー
あずきいろ
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:re(プロフ) - さなさん» ありがとうございます！誤字等が目立つとは思いますが、楽しんで頂けたようで何よりです！ (2017年8月16日 20時) (
レス) id: b31406f440 (このIDを非表示/違反報告)
さな - おもしろい (2017年8月16日 19時) (レス) id: ebf3cd243b (このIDを非表示/違反報告)
火怨(プロフ) - ありがとうございます。 (2017年7月21日 19時) (レス) id: c7b0e83110 (このIDを非表示/違反報告)
:re(プロフ) - 火怨さん» コメントありがとうございます！もう公開しましたので、どうぞ閲覧ください！ (2017年7月20日 20時) (レス) id: b31406f440 (このIDを非表示/違反報告)
:re(プロフ) - 光寿さん» コメントありがとうございます！続き公開致しましたので、どうぞ閲覧よろしくお願いします！ (2017年7月20日 20時) (レス) id: b31406f440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：:re | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tokyoghoul1/
作成日時：2017年7月7日 0時
