32.イツメン(三人) ページ36
「……空き部屋ないな…」
レオリオと別れて15分程。船内をぐるりと回ったが、空き部屋は見つからない。
次で多分最後の部屋なんだけど……。
「……ここもいるな」
やっぱり人いた。……けど、なんか知ってるオーラ発してるな。心音は２つ。あと話し声も。この声は、まさか…。
コン、と控えめにノックをしてみる。案の定、現れたのはヒソカさんだった。
「おや◆Aじゃないか★」
「どうも。もしかしなくてもギタラクルさんと一緒に居ますよね。僕も混ぜてください」
妖しい笑みを浮かべたヒソカさんは僕の言葉を聞くと、「どうぞ◆」と言って部屋に入れてくれた。
中には、ギタラクル姿ではないイルミさんが相変わらずの無表情で座っていて、僕に目線を向けると、少し目を細めた。
「Aか。どんな命知らずかと」
「多分全受験者貴方達の事恐れてるんで、それはないかと」
「……」
僕がイルミさんに対して応えると、少し目線を下げて押し黙った。……目線の先には、脚についた鎖と枷。
「…あぁ、これですか？なんか…タワー入って直ぐに、着けろって指示があったので」
「……ふーん」
「取らないのかい？」
イルミさんは素っ気なく相槌を打ち、いつの間にやら僕の隣に座っていたヒソカさんは、表情はそのままに問い掛けてくる。
「えーと、結構重いんで、トレーニングにいいかなぁ〜、って」
「そのままでも充分だと思うけど◆」
「そうですかねぇ、」と言うと、「まぁ、良いけど◆」と返ってきた。何考えてるかわからん。
しばらくしてイルミさんが、おもむろに口を開いた。
「……にしてもA。オレ着いた時に爆睡してたけど。なんで？」
「あ、そうそう◆ボクが到着したときにはもう爆睡してたけど★壁に寄せるのが大変だったのは、その枷のせいか◆」
…うーん、これに答えるって、自分の弱点教えるようなもんだよね。ヒソカさんとか、特に知られたくないんだが。
しかし、壁に寄せてくれたのはヒソカさんだったのか。
「壁に寄せてくれたのヒソカさんだったんですね。ありがとうございます。……で、理由でしたっけ？」
単純な事ですよ、と前置いて、ゆっくりと僕は話し始めた。
33.弱点暴露の会(主に自分)→←31.念とは便利な物である
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:re(プロフ) - さなさん» ありがとうございます！誤字等が目立つとは思いますが、楽しんで頂けたようで何よりです！ (2017年8月16日 20時) (
レス) id: b31406f440 (このIDを非表示/違反報告)
さな - おもしろい (2017年8月16日 19時) (レス) id: ebf3cd243b (このIDを非表示/違反報告)
火怨(プロフ) - ありがとうございます。 (2017年7月21日 19時) (レス) id: c7b0e83110 (このIDを非表示/違反報告)
:re(プロフ) - 火怨さん» コメントありがとうございます！もう公開しましたので、どうぞ閲覧ください！ (2017年7月20日 20時) (レス) id: b31406f440 (このIDを非表示/違反報告)
:re(プロフ) - 光寿さん» コメントありがとうございます！続き公開致しましたので、どうぞ閲覧よろしくお願いします！ (2017年7月20日 20時) (レス) id: b31406f440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：:re | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tokyoghoul1/
作成日時：2017年7月7日 0時
