27.最後の最後で台無しにしていくスタイル ページ31
走り始めてから約1時間。
「…………」
未だに何かが変わる気配はない。音も、聴こえるのは自分の息遣いと足音のみ。そろそろ何か来てもいい頃じゃないか。
目を閉じているため、今僕は何処を走っているかすらわからない。足音の反射の仕方から、狭めの通路だということはわかるんだけど。
まぁ、体力は有り余る程あるので走り続ける。本気で走っている訳でもないからスピードもそれなりだし。一次試験並に走っていれば着くハズ。あん時は何km走ってたんだろ……150、位？約10時間で。
………いや、でもおかしい。この塔の直径は、どう考えてもそんなにあるわけがない。
「……もしかして僕、延々と回り続けてるだけ？」
……なんだ、僕がただアホだっただけか。というかこんな塔＿＿＿＿。
「＿＿＿＿壊しちゃえばいいんじゃないか」
僕は止まったら死ぬ、という警告を無視して立ち止まり、目を開ける。
僕は、いつの間にか5m×5m位の密室にいた。これが、止まったら死ぬ、の部屋だろうか。
壁には貼り紙がまたあり、『溺れ死ね』とのこと。脱出出来んのかな、と壁を軽く叩いてみると、この壁はかなり厚い、ということがわかった。
＿刹那、無機質な声が鳴り響く。
『一分後、水を入水します』
「………はぁ。わざわざご丁寧に……」
もしかしてあれじゃね？この試練(？)……余所見しないと逆にクリア出来ない試練だったりするんじゃない？だってさ。
「……床はかなり薄いんだな。この部屋」
さっきのアナウンスが一分も猶予くれたけど、10秒も要らないと思う。
少し足に力を入れると、床にヒビが入った。
＿＿＿＿そこに向けて、踵をフルパワーで振り下ろす。
「＿＿＿＿もうどうせならタワーの一番下まで行っちまえ！」
床は、パリン、と不釣り合いな音を立て割れた。勿論、フルパワーで振り下ろした脚は、まだまだ止まらない。
1、2、3、4、5、6、7…と、どんどん床を突き破って行く。お、これならマジで一番下まで…………！！
「アッハッハハハ！」
＿＿＿＿なんだ、ハンター試験。
「合格者第一号、302番シルヴァン！所要時間5時間35分！」
＿＿＿＿楽勝じゃん(トリップ補正)
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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:re(プロフ) - さなさん» ありがとうございます！誤字等が目立つとは思いますが、楽しんで頂けたようで何よりです！ (2017年8月16日 20時) (
レス) id: b31406f440 (このIDを非表示/違反報告)
さな - おもしろい (2017年8月16日 19時) (レス) id: ebf3cd243b (このIDを非表示/違反報告)
火怨(プロフ) - ありがとうございます。 (2017年7月21日 19時) (レス) id: c7b0e83110 (このIDを非表示/違反報告)
:re(プロフ) - 火怨さん» コメントありがとうございます！もう公開しましたので、どうぞ閲覧ください！ (2017年7月20日 20時) (レス) id: b31406f440 (このIDを非表示/違反報告)
:re(プロフ) - 光寿さん» コメントありがとうございます！続き公開致しましたので、どうぞ閲覧よろしくお願いします！ (2017年7月20日 20時) (レス) id: b31406f440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：:re | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tokyoghoul1/
作成日時：2017年7月7日 0時
