15.二次試験会場への道程 ページ19
「………あらら……。…どーしましょ」
只今、二次試験会場へ向かっております、Aです。
早速なんですが……はぐれました。
辺りは一面深い霧に覆われていて、視界が開けない。僕のスピードで霧を裂く、って手もあるけど…。何処まで行けば良いか分かんないし。
…あ、でも。心音が集中している箇所はある。そこを目指そうか。なんか…ガァァァ、とか、ぐぉぉぉ、とか聞こえるとこには行きたくないし……。
「そうと決まれば……」
ダッシュ。というより、地面と水平に跳ぶ、みたいなイメージ。これだと、空気抵抗あまり受けないからスピードがかなり出るんだよね。
この……ぬ、ヌメーレ？湿原……だっけ。ここは確かに厄介だなぁ。
…心音の集中している箇所が近くなる。僕は地面に手を着いて、バク転みたいなかっこいい感じで着地した。
どうだ。すげぇだろ。最近自分のキャラがわかんねぇ。
一人、優越感(？)に浸っていると、後ろからかなりの殺気を感じた。咄嗟に僕は、開脚して姿勢を低くする。
＿＿＿次の瞬間、僕の目の前にあった木に、深々とトランプのカードが突き刺さっていた。
…トランプ使いそうな人、一人しかいないよね。
「……ヒソカさん、ですか？」
「ご名答★流石だね◆」
振り向くと、狂気すら感じる笑みを浮かべたヒソカさんが立っていた。ヒソカさんは、パチパチと手を叩きながら僕に歩み寄ってくる。
堪らず僕も後退りする……が、後ろがトランプの刺さった木だということを忘れていた。トランプは上手く避けたが、木に背中が当たる。
そして、またトランプが僕に投げ付けられた。…だが、僕は動かない。ワザとこの人、外してる。
なんとも言えない音を立て、僕のふくらはぎの真横辺りに刺さるカード。ヒソカさんはニコニコしながら僕を見ている。…なにしたいんだこの人。髪だけ切んないで頂きたい。
少し身構えると、ヒソカさんもトランプを構えた
「………」
「………◆」
………いや、投げないのかよ！
16.なんだこの奇術師(褒め言葉)→←14.ハンター試験、開始
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:re(プロフ) - さなさん» ありがとうございます！誤字等が目立つとは思いますが、楽しんで頂けたようで何よりです！ (2017年8月16日 20時) (
レス) id: b31406f440 (このIDを非表示/違反報告)
さな - おもしろい (2017年8月16日 19時) (レス) id: ebf3cd243b (このIDを非表示/違反報告)
火怨(プロフ) - ありがとうございます。 (2017年7月21日 19時) (レス) id: c7b0e83110 (このIDを非表示/違反報告)
:re(プロフ) - 火怨さん» コメントありがとうございます！もう公開しましたので、どうぞ閲覧ください！ (2017年7月20日 20時) (レス) id: b31406f440 (このIDを非表示/違反報告)
:re(プロフ) - 光寿さん» コメントありがとうございます！続き公開致しましたので、どうぞ閲覧よろしくお願いします！ (2017年7月20日 20時) (レス) id: b31406f440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：:re | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tokyoghoul1/
作成日時：2017年7月7日 0時
