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「オイ、流石に遅いぞ」
「…何してんだよ彼奴」


梵天本拠点会議室にて、総8名が集結していた。


会議は毎回21時頃に行われる。蘭は自分の腕時計を見るなりため息を付く。


「ここ1週間帰ってないらしいな」
「…Aが会議に来ない事なんて無いだろ」
「確かに」


とりあえずこのままでいる訳にも行かない為、Aなしで開くことになった会議に、仕方なく九井が進めた。


「最近黒狐が、動き出したのは知ってると思う。前に黒狐の末端がAに使おうとしていた筋弛緩剤の件だ。最近これを使っての争いが増えている」


九井は、机の真ん中に報告書を置いた。
具体的な成分、作製所、取引していると思われる会社などがずらりと書かれており、署名欄には直筆でAの名前が書かれていた。



「仕事はやってんのな」
「だな」


蘭と竜胆はその著名欄を見るなりそう呟いた。春千夜はその薬に興味があるのか、報告書を手に取り、読んでいたが、あ?と小さく声を漏らした。マイキーはそれにどうした、と問えば、



「…薄らと字が」


と、マイキーに報告書を渡した。春千夜が言っていた通り、その報告書には薄らと筆圧で文字が見えていた。どうやらこの報告書の上で何か書いていたようだ。


「横…あー…横浜市中区か、」


マイキーは見えるギリギリの字を指で辿りながら解読した。


「横浜?なんでそんなとこが」
「さぁ」


九井はその言葉に、眉間に皺を寄せた。
あいつに横浜へ行くような仕事は渡していないし、この期間仕事すら渡していない。
遊ぶとこの場所でも押さえただけか…?でもそれじゃあ紙に書く必要は特にない。



横浜。横浜…


「あ」
「なんだ急にデカい声出して」
「マイキー、一瞬席外します」


おい、という春千夜の制止の声は届かないまま、九井は会議室を出てAの部屋へと走った。扉を乱雑に開け、机の上に九井が整理した書類を掴んで、会議室に戻った。

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綾人 - 21.22話ぐらいの時に綾辻くんの名前を綾人で設定していたので、なにがなんだか分からなくなってしまってカオスで面白い状況になっていて笑いました!こういう小説がずっと読みたかったので嬉しいです。これからも無理せず頑張ってください! (7月27日 21時) (レス) id: 37a56df5f0 (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます。この作品に出会ってくれて本当に嬉しいです。私も綾辻くんには思い入れがあるのでこれからぜひ推してあげてください (2023年2月27日 1時) (レス) id: 4cbd1f8990 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 初コメント失礼します。綾辻くん本当に可愛くていつの間にか、推しになっていた、とっても面白い作品でした!完結する前に出会えなかったこと、とても悔しいです。この作品を作って、残していただきありがとうございました! (2023年2月19日 11時) (レス) @page47 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - あ。さん» そうです!18禁じゃないリクエストもお受けしております〜! (2022年4月17日 11時) (レス) id: 47f23e3d75 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 短編集ってR18のほうですか?いつも面白いです! (2022年4月17日 8時) (レス) id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Noah | 作成日時:2021年10月25日 15時

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