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「仕事じゃないよね」
「もちろん」
「その首でいけんの?」
「寝取られ趣味の人達らしいから」
「クズ野郎だな…ん?複数人いンのかよ」
「3P」
あまりにも笑顔でそういうAに蘭は呆れてため息を漏らす。まあまあな性癖を持っているAはなんでもやろうとする。足枷の後跡がついてることも、首輪で肌が擦れた跡がついてることもしばしば。それでマイキーや春千夜に怒られている。
梵天の幹部を下に敷いて、喘がしていると分かったら相手はどう思うのだろうか。梵天の幹部皆が、Aが抱かれて帰ってくるたび思っている事であるし、相手を殺してしまいたいという願望すらある。
「何処で」
「新宿」
「ふーん」
「それやめてさ、俺とはダメなの」
「…んー」
蘭は肘をついてる逆の手でAの唇に付いているケチャップを拭い、その指を自分の唇で舐めとる。他の席から小さな悲鳴が聞こえてくるが、蘭とAの耳には入っていない。
もう一押しだと蘭は机の下で足をAのと絡めあわせて、薄い紫色の瞳とAの淡い黄色の瞳が交わる。Aは負けじと逸らさずに頑張っていたが、なんせ蘭の顔が良すぎる。Aはす、っと目を逸らして負けを認めた。
「…いいよ。顔の良さに感謝して」
「蘭ちゃんの顔カッコイイもんね」
「自分で言うな」
夜のアポがとれた蘭はこの後の買い物もウキウキ気分だったし、Aはしぶしぶ断りの連絡を入れていた。ちなみに連絡先は蘭に消された。
「3Pしたかった」
「まだいってんのお前」
「だってぇ」
「俺らとすればいいじゃん竜胆いれて♡」
「…アリ」
「マジかよ」
半分、いや7割冗談で言ったはずの蘭だったが、簡単に肯定してしまうA。Aの頭の中には顔のいい同僚兄弟が自分を攻め立てる姿を頭に浮かばせた。全然イける…寧ろ欲しい。なんて思ってしまったAだった。
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綾人 - 21.22話ぐらいの時に綾辻くんの名前を綾人で設定していたので、なにがなんだか分からなくなってしまってカオスで面白い状況になっていて笑いました!こういう小説がずっと読みたかったので嬉しいです。これからも無理せず頑張ってください! (7月27日 21時) (レス) id: 37a56df5f0 (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます。この作品に出会ってくれて本当に嬉しいです。私も綾辻くんには思い入れがあるのでこれからぜひ推してあげてください (2023年2月27日 1時) (レス) id: 4cbd1f8990 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 初コメント失礼します。綾辻くん本当に可愛くていつの間にか、推しになっていた、とっても面白い作品でした!完結する前に出会えなかったこと、とても悔しいです。この作品を作って、残していただきありがとうございました! (2023年2月19日 11時) (レス) @page47 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - あ。さん» そうです!18禁じゃないリクエストもお受けしております〜! (2022年4月17日 11時) (レス) id: 47f23e3d75 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 短編集ってR18のほうですか?いつも面白いです! (2022年4月17日 8時) (レス) id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Noah | 作成日時:2021年10月25日 15時