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三十一話 ページ34

う「坂田〜これAから」





坂「なんやそれ」





う「後手紙ね、俺もう帰るから。あ、ちゃんと読めよ」






坂「どんなこと書いてあったん?」





う「普通に感謝の気持ち書いてた。んじゃな〜」





バタン





坂「うらさんの薄情もの」





さかたん嫌いとか書かれてたらどうしよう






ええい!!






勢いや勢い!!!






これ読んだら、会いに行こうかな…






というか俺の随分ちっちゃい紙なんやけど






よし!!読むで!!






_拝啓 坂田様






むずかゆい書き方やなぁ






_まず最初に、お誕生日祝えなくてごめんね。






_あの日焼いたアップルパイはあまちゅが全部食べました。






あとで天ちゃんしめよ






_よし、本題に入ろう!







_さかたんには言いたいことがありすぎて






_でも名残惜しくならないようにこれに書いてます






仲直りしたいとかやろか





全部かけばいいんに







_私、さかたんとかみんなのこと大好きだからそこはまず覚えてて






知ってるわ、そんくらい






_さかたんとお揃いの服とか遊びに行くとか





_とっても楽しかった






俺もそうに決まっとるやん





_ありがとう





おれのほうこそや





_ごめんね






何言ってるん?






_最後にさかたんとぎゅーしたかったな





おい





_ばいばい






少し水滴で滲んでいる文字






僅か数行の手紙とも言えないメッセージ






でも、俺の胸の中には嫌な予感があって





急いでAの家に行く





うらさんは平気そうな顔をしてたということは俺だけに書いたメッセージ?





Aはどこにおるん??





グルグルと頭の中に浮かんでくる疑問を考えてたら





ゆっくり歩いて十五分程度の距離にあるAの家にはすぐについて





一ヶ月以上ぶりにきた彼女の家に合鍵を使って入る





坂「なん、で」





なんで、物が何もないん………?





坂「…A、A!!!」





いつもなら笑顔ででむかえてくれるAの姿はなくて





変わりにキッチンに置かれた二つのもの





__さかたんへお誕生日おめでとう
  p.s焼き直したよ!





そんな短いメッセージと共に置かれたアップルパイ





俺は朝になってうらさんからの着信が来るまで泣きつかれて眠ってしまった

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あめだま(プロフ) - 悠さん» 改めてこちらの方でコメントさせて頂きます…!本当にありがとうございます!!ご期待に添えるよう頑張ります!! (2022年3月24日 3時) (レス) id: 1e8049a26c (このIDを非表示/違反報告)
- 面白くて、一気読みしちゃいました…!!とても良い作品だと思います!これからも更新頑張ってください! (2022年3月19日 18時) (レス) @page15 id: 9b198eacfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あめだま | 作成日時:2022年2月19日 13時

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