黄色さん病系短編集 (ページ45)

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腹痛ページ45

かずなりside

痛みに波があって何度も下ってくる腹に呼吸が乱れ冷や汗が出てくる。

「…んっ…はぁっはぁっ…」

じゅんくんが何か言っている気がするけど返事をする余裕もなく腹痛に耐える

微かに最寄り駅の名前が聞こえてドアが開くと同時にバタバタとトイレに向かって走る

そんなに大きな駅じゃないから男子トイレの個室はひとつしか無くその個室が閉まっていることに絶望する

ギュルギュル…

「…ぅっ…はぁっはっ…」

足をクロスさせて肛門にギュッと力を込めてなんとか耐える

「…かず？」

不意に名前を呼ばれてじゅんくんを置いてけぼりにしていた事を思い出す

「大丈夫？おなかいたいの？」

じゅんくんの腕をギューッと掴んでコクコクと頷く
限界が近い俺に嫌な顔をせず腰の辺りをゆっくり摩ってくれる

「…はっ…はぅっ…」

ギュルギュルと何度もお腹が鳴るけど恥ずかしいと思う余裕すらない

ようやく水を流す音が聞こえて個室から人が出てきた

その人の横をすり抜けて大急ぎで個室に入る

手が震えてベルトが中々外せなくて焦る

「…んっ…はぁっ…は…」

ガチャガチャとなんとかベルトを外しズボンとパンツを降ろして便座に座る

ﾌﾞｼｬｯ...ﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘｭ...

便座に座った瞬間勢いよく下痢便が飛び出す

「…はぁっ…いっ…」

お腹が酷く痛んでギューッと抱え込んでゆっくりと摩る

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