黄色さん病系短編集 (ページ42)

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偏頭痛 last ページ42

かずなりside

インターホンがしょうにぃの帰りを告げる

ゆっくりと玄関に行きドアを開ける

「かずありがとう。…大丈夫か？」

「うん…おかえり…」

俺の顔色が悪いことに驚いたのか一瞬目を見開いたしょうにぃだったけど何事も無かったようにおじゃましますと俺の横をすり抜けてリビングに入っていった

「さとしー起きろーご飯買ってきたぞ」

「んー…ぱぱ、おかえり」

ただいまと嬉しそうにさとしを抱き上げたしょうにぃはそのままさとしをダイニングテーブルの椅子に座らせほら、好きな物食べろと買ってきたものを広げる
ちょっとひとりで食べててとさとしに伝えるとこちらに向かって歩いてくる

「かずはこっち。」

そう言って俺の手を引き寝室に入る

「ごめんな、体調良くない時にさとしのこと見ててもらって」

何でもお見通しのしょうにぃに安心したのか頭痛が酷くなる

吐き気も込み上げてきて口元を手で覆う

「…っ…はっ…ぅぇっ…」

「おっと…ちょっと我慢な」

そう言ってゴミ箱を準備してくれるしょうにぃ

「…うぇっ…けほっ…えっ…はぁっ…はっ…」

しょうにぃがゴミ箱を顔の前に持ってきてくれた瞬間、胃液を吐く

「…うっ…げほっげほっ…はぁっ」

吐き気が落ち着いてベッドに横になる

明日休みだから泊まっていくな、と言うしょうにぃの声に安心して眠りに落ちた

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