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冷えのぼせ last ページ36
にのみやside
「あいばさん…僕大丈夫なので
お昼、食べてきてください。」
ずっと傍にいてくれるあいばさんにこのままではお昼食べる時間が無くなるんじゃないかと思い声をかける。
「んー、わかった。
じゃあちょっとだけ出てくるね。」
そう言って部屋を出ていったあいばさんに少しほっとする。
冷えピタを貼ったことで少しずつ顔の熱が逃げていく。
目を瞑って横になってたんだけどいつの間にか眠ってしまっていた。
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「にのちゃん起きてー。」
あいばさんの声に目を開ける。
「そろそろ、午後の座学始まるよ。体調どう？」
少し頭痛が残っているけど身体を起こしながらもう大丈夫です。と答えると良かった。と安心した顔をするあいばさん。
食べられそうなら、とゼリー飲料を渡されて
わざわざ買ってきてくれたんだ…と申し訳なくなる。
「ありがとう…ございます。」
「申し訳ないとか思わなくていいから。
ほら、時間ないんだから行くよ？」
少し照れたように早口でそう言ったあいばさんは僕の腕を掴んで足早に部屋を出る。
「ちょ、あいばさん。手ぶらですよ。」
ノートもペンも持っていないあいばさんにそう伝えると恥ずかしそうにここで待っててと言われ先程貰ったゼリー飲料を飲みながらあいばさんが戻ってくるのを待った。
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作者名：徒夏 | 作成日時：2021年2月21日 7時
