黄色さん病系短編集 (ページ34)

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冷えのぼせページ34

にのみやside

研修会の説明が終わり早速、座学が始まる。

暖房が効いてきたのか少し暑く感じて着ていた上着を脱ぎ椅子の背もたれ部分に掛ける。

「え、にの大丈夫？」

ふとこちらを見たあいばさんの目が大きく開かれる。

「え？何がですか？」

よく分からなくてそう聞くと顔赤いよ。しんどくない？と聞かれる。

「暖房効いてきて少し暑いだけなので大丈夫ですよ。」

この時は本当に少し暑いだけで何ともなかったからそう答えて座学に集中した。

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座学が始まって30分ほど経った頃

じわじわと顔が暑くなる感覚に襲われてきて頭がボーッとしてくる。
両手で頬に触れるとかなり熱を持っている。
何故か手は冷たくて自分の手の冷たさが気持ちよくて少しの間目を閉じる。

首筋、頬、おでこと時々手で触ってなんとか熱を逃そうとするんだけど中々上手くいかないみたいで頭痛がしてくる。

のぼせた時みたいに頭もフラフラしてきて耐えられずゆっくり机に伏せる。

…机が冷たくて気持ちいい。

「にのー、寝るなよー。」

眠くて机に伏せたと思ったのかあいばさんが肩を揺する。

「…んん」

上手く反応出来なくてなんとか手を伸ばしあいばさんの腕を掴む。

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