黄色さん病系短編集 (ページ27)

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車酔いページ27

かずなりside

さとしに支えられて後部座席に移動する。

「…ありがと」

両手で顔を覆い深呼吸を繰り返す。

「かず、水買ってきたよ。
一応常温のやつにしたから落ち着いたら飲んで。」

しょうが買ってきてくれた水をお礼を言って受け取る。
車走らせても大丈夫そう？と聞かれてゆっくり頷く。

「じゃあ出すね。」

ゆっくり走り出した車の中で隣に座ってくれたさとしが背中を摩ってくれる。

n「…っ…はぁ」

寝不足なせいか少し頭痛もしてきてとてもじゃないけどハンバーガーやポテトは食べられそうにない。

とりあえず、と国際通り近くのパーキングに車を停めてくれたしょう。

「…っごめ、ふたりで…行ってきて…」

「気分落ち着かなそう？
さすがにこの状態のかず置いて行けないよ。」

「…大丈夫、だから…」

でも…と眉を下げる2人。

「じゃあ俺、昼飯だけ買ってきちゃうから
ホテル戻って食べようか。」

しょうがそう言って車を出て歩き出した。
申し訳ない…と思いつつも身体が言うことを聞かなくて動くと吐いてしまいそう。

「気にしなくていいから。
しょうくん、かずと3人で旅行行くのめちゃくちゃ楽しみにしてたし3人で楽しまないと意味ないよ。」

そう言いながら身体を引き寄せられてさとしにもたれ掛かる。

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