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車酔い ページ25
かずなりside
まあまあとしょうを宥めて空港に向かい沖縄行の飛行機に乗る。
ジャンケンの結果行きは窓側からしょう俺さとしの順で座ることになった。
朝早かったこともあり、さとしは飛行機が動き出す前に爆睡。
窓側のしょうは高所恐怖症だからブツブツ独り言を唱えている。
俺も眠いし寝てしまおうと目を瞑る。
「ねぇ待ってかず寝ないで。」
目を瞑ってすぐしょうに体を揺すられる。
「もーなによ。
大丈夫だって落ちないから。」
しょうの気持ちを"高いところにいる"ということから逸らすためにたわいも無い話を続ける。
あっという間に沖縄に着き結局一睡も出来なかった。
…帰りはしょうの隣じゃありませんように。
爆睡のさとしを起こして飛行機から降り空港に併設されているレンタカー屋に向かう。
「…はぁ」
3月とは思えない暑さと寝不足から少し身体が重くて
無意識にため息が出る。
「かずどうした？
まだ沖縄に着いたばかりなのに疲れた顔して。」
飛行機の中で爆睡だったさとしが不思議そうに聞いてくる。
「こんなに暑いと思ってなかったし
飛行機の中でしょうが大変だったんだよ。」
あー、しょうくんね。と流石幼なじみ。
飛行機に乗るとしょうがどうなるか知っている様子のさとし。
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作者名：徒夏 | 作成日時：2021年2月21日 7時
