ヒーローと甘々。その６。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿抑えられない。　オーズ【アンク】 ページ46

✿Makua*ぼっち様リクエスト✿

ＮＯサイド

Aは現在荒れていた。

どうやら最近悪い事が続いているらしく、自暴自棄状態。

テストでは上手く行かないし、趣味のイラストだってスランプ気味。

何もかも嫌になってしまって部屋に引き籠もっていた。

『何で！！！何で何も上手くいかないの！？』

ドンドンと、自室の壁をグーで殴りながら喚く。

『頑張ってるのに！！やる気出してるのに！！全部裏目に出るんだから！！』

自分の嫌な事を口に出して行く内に、ボロボロと涙が溢れて行く。

『もう…やだよ……』

涙が止まらなくなって、その場に座り込む。

頬には冷たい涙が伝って、手に零れ落ちた。

すると、バァンっ！！と勢い良く開いたドア。

そこに立っていたのはアンクだった。

アンク「うるせぇ！！」

『んっ、ご、ごめん………』

泣いていた所為で声は震えている。

アンク「何があったか知らねぇけど、そんなに喚くなって！！」

『ごめんね…、煩いよね……』

アンク「別にうるせぇから黙れって言ってんじゃねーよ」

『え？』

アンク「嫌になる事はあるかもしんねーけど、誰だってそうだろ！？」

『うん……』

アンク「俺だってな、上手くいかねー事位あるから。映司とかもそうだしな」

『……ありがと』

アンク「はぁ！？」

『励ましてくれてるんでしょ？口調はきついけど……』

Aは、あはは、と力無く笑いながら言った。

アンク「馬鹿じゃねーの。煩いから言っただけだ！！！」

『さっき、煩いから言ってる訳じゃ無いって言ったじゃん』

アンク「お前自暴自棄になって記憶か耳まで可笑しくなったんじゃねーの！？」

『もー、素直じゃないなぁ。じゃあ、そーゆー事にしといてあげるよ』

アンク「だぁあ、くそっ！調子狂うな！！」

アンクはやけくそ気味にそう言う。

アンク「兎に角、これやるから食べてさっさと無くの止めろ！叫ぶのも喚くのも止めろ！！」

アンクは持っていた棒付きアイスを無理矢理Aの口に突っ込んで部屋を出て行く。

アイスを有り難く頂き、食べ終わる。

棒の持ち手を見るとどうやら何か書かれてある。

黒のマーカーで、【メソメソすんな】とだけ書かれていた。

多分、アンクからだと思う。

Aはほっと息を吐いて座り込んだ。



リクエストありがとうございました✨

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