ヒーローと甘々。その６。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿予定は要らない。　オーズ【後藤慎太郎】 ページ39

✿Makua*ぼっち様リクエスト✿

ＮＯサイド

Aには彼氏が居る。

後藤慎太郎と言うのだが、彼は几帳面なのか何なのか、デートの時、いつも【デートのしおり】を作るのだ。

プランを立ててくれるのは嬉しいが、効率重視の為、時間を気にし過ぎて楽しめないのだ。

だから、デート前日の今日。

Aはこっそりと、慎太郎の部屋に忍び込んで、申し訳無いけど………、しおりを捨てる。

怒られても仕方無いかな、と考えながらしおりを持ち出して、自室のゴミ箱に放り込んだ。

そして暫く時間が経って、部屋のドアがノックされる。

『んー？どうしたの？』

慎太郎「俺のしおり知らない？」

『明日のデートのヤツ？』

慎太郎「そうそう」

『それなら捨てたよ』

これから探させるのも申し訳無いと考えたAはあっさりと自白する。

慎太郎「は？何でだよ」

慎太郎はドアを開けて部屋に乗り込む。

『だってあれあると楽しくないんだもん』

慎太郎「あった方が効率良く行けるだろ」

『それが嫌なの！！時間ばっかり気にしなきゃいけないし、１番行きたいトコ行けないし！！！』

慎太郎「大変なんだぞ、プラン立てるの！！」

『プランなんて無くても良いじゃん！！！』

慎太郎「じゃあ明日だけな！？」

喧嘩腰になりながら、明日のデートが決定した。

『ねー、じゃあ先ず、あそこ行こうよ！』

そう言ってカフェに引っ張られる。

慎太郎「じゃあ次は俺の番な。行きたいトコあるんだ」

そんな会話をしながら、デートは着々と進んで行った。

そして夕暮れ時。

慎太郎が、夕日を浴びながら言った。

慎太郎「昨日は…ごめんな」

『え？』

慎太郎「……今日、楽しかったよ。それに」

慎太郎は笑顔で言う。

慎太郎「久し振りに、お前がそんなに笑ってるのを見た気がする」

『私も、今日は凄く楽しかった！！！』

慎太郎「じゃあ、今度からは臨機応変に行こうな」

『だね。プラン無しも、それはそれで大変だったし』

お互い目を合わせてクスクスと苦笑する。

慎太郎「予定なんて、案外要らないのかもな」

『じゃあ、今から臨時で、晩御飯まで食べに行っちゃいますか！！！』



リクエストありがとうございました✨

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