ヒーローと甘々。その６。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】 (ページ38)

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スマイルスマイル。　ゴーオンジャー【楼山早輝】ページ38

Aサイド

私がゴーオンジャーに加入した時。

人見知りで、自己紹介でも噛んじゃって、恥ずかしかったから何も出来なかった。

でもその時、楼山早輝ちゃんが話し掛けてくれた。

早輝「初めまして！早輝だよ、よろしくね！！スマイルスマイル♪」

それから早輝ちゃんとは直ぐに打ち解けあって、あっと言う間に仲良くなった。

今では趣味のお話なんかもするし、お出掛けにだって行く。

でも、ある日気付いた。

その時、早輝ちゃんは範人くんや走輔とお喋りしてて、私は１人だった。

私は範人くんとか走輔にヤキモチを妬いた。

それから、私は早輝ちゃんを独り占めしたいって思い始めた。

友達同士なのに、こんな事思うなんて可笑しいと思うけど。

凄く辛かった。

早輝ちゃんと話すのが。

早輝ちゃんを見るのが。

早輝ちゃんに笑い掛けられるのが。

自分が惨めで仕方無い。

私は今は誰も使ってない部屋で１人蹲り、鼻を啜る。

すると、軽く早輝ちゃんの声が聞こえて来た。

早輝「Aちゃん………？」

『早輝ちゃん………？』

私は力無く返事する。

ドアが開いて、早輝ちゃんが入って来た。

早輝「どーしたの？スマイルスマイル♪だよ！！」

『うん……』

早輝「何かあった？」

私は無言で早輝ちゃんに抱き着いた。

早輝「えっ？」

早輝ちゃんは驚きながらもそっと、抱き返してくれた。

『私、…………ヤキモチ妬いた』

早輝「へ？」

『早輝ちゃんが、範人くんとか、走輔と仲良くしてて……羨ましかったな』

早輝「そーゆー事かぁ…！！！最近素っ気無かったのって」

『ごめんね。変だよね』

早輝「変じゃないよ。ヤキモチは皆妬いちゃうと思うよ」

早輝ちゃんは満面の笑みで言う。

早輝「私はAちゃんが大好きだし！！」

早輝ちゃんは、人差し指を両頬に添えて言う。

早輝「ほーら。スマイルスマイル♪ね！！」

『うん』

私も両頬に人差し指に持って行く。

『スマイルスマイル♪』

早輝「あ、てゆーか、ヤキモチ妬く前にお喋りに入って良いからね？皆とも仲良くなれるしさ！！」

『だね』

早輝「じゃあ、皆のトコへ行きますか！！」

『ゴーオンっ！！』

早輝ちゃんって何であんなに可愛いんでしょうか…！！