ヒーローと甘々。その６。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿譲ってよセンパイ。　デカレンジャー【赤座伴番＆姶良鉄幹】 ページ28

✿セリーナ様リクエスト✿

ＮＯサイド

地球署のある部屋で、お茶を飲みながら休憩していた赤座伴番。

彼に笑顔で話し掛けるのは、姶良鉄幹。

鉄幹「先輩、Aさんを、譲って下さいよ」

伴番「譲る？」

Aと言うのは、同じ地球署で働く刑事。

人懐っこく、ＳＰＤでの成績も優秀な子だ。

伴番は、意味が分からないと言う様に首を傾げた。

鉄幹「恍けないで下さい！！Aさんが欲しいんです」

伴番「譲るとか、欲しいとか、物件みたいな言い方をするな。意味が分からない」

鉄幹「はぁ………先輩」

伴番「何だ？」

鉄幹「きちんと言わないと分かりませんか？」

伴番「あぁ。単刀直入に頼む」

鉄幹「じゃあ具体的に言いますね。先ず前提として、おらは、Aさんが好きなんです」

伴番「へぇ」

鉄幹「先輩も、Aさんが好きですよね」

鉄幹がさらりと言ったので、伴番は飲んでいたお茶を吹き出す。

伴番「何でそんな当たり前みたいに言うんだ。俺は明言した事無いのに」

鉄幹「見てれば分かりますよ。もしかして、自覚症状無かったんですか？それならそれで……」

伴番「いや、好きである事に否定は出来ない」

鉄幹「何か回りくどいですね」

伴番「だが、くれ、とか言われてもまだ付き合っていないからな。あげるとも何とも言えない。無論、譲る気も無い」

鉄幹「それなら、抜け駆けしても問題無いですね、では」

鉄幹はそのまま歩き出そうとする。

伴番「だからと言って、あいつがお前を好きだとは限らないだろう。あと抜け駆けは禁物だ。警察がそんなズルをする物か」

鉄幹「じゃあ、おらと一緒に行きますか？」

２人は揃ってAの元に向かった。

伴番「A、お疲れ」

『あ、バン！お疲れ様です！』

鉄幹「おらも居ますよ！！」

『テツも。お疲れ』

伴番「所で本題なんだが、お前は好きな人とか居るのか」

鉄幹「先輩単刀直入過ぎっっ！！」

『私……ですか？』

鉄幹「おらも気になりますっ！！」

『居ない、よ』

鉄幹「だったら！！おらを選んでみませんか！！！」

『えっ』

伴番「こんな変なヤツより俺を選んどけよ」

『２人とも正気ですか？』

伴番/鉄幹「「え？」」

『仕事場でそんな事言わないで下さいよー。警察なんですから、誠実に生きたいじゃないですか』

Aは微笑んで言った。

『だから……仕事終わり、３人でご飯でも行きませんか？』


リクエストありがとうございました✨

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