ヒーローと甘々。その６。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】 (ページ26)

今日:30 hit、昨日:18 hit、合計:33,743 hit

✿国民のワガママ。　ジオウ【常磐ソウゴ】ページ26

✿Makua*ぼっち様リクエスト✿

ＮＯサイド

Aは、木陰に隠れながら、恋人の常磐ソウゴが戦っているのを見ていた。

戦っているのはソウゴだけでは無い。

ゲイツやウォズも居る。

でも、かなりの強敵らしく、中々決着が着かなかった。

皆はどんどん傷付いて行く。

Aは、ただ傍観する事しか出来無くて凄くもどかしかった。

もう、傷付いてるのを見たくない。

そう思うと、足が勝手に動いて居た。

ソウゴの前に立ちはだかると、敵の攻撃が飛んで来る。

ソウゴ「Aちゃん………！！？？」

ソウゴが動くよりも先に、Aは攻撃を喰らった。

幸い、攻撃は逸れた為、軽症ではあったが。

それでもソウゴはショックを隠し切れない様子で変身解除する。

敵を巻いて、Aも一緒にクジゴジ堂を訪れる。

勿論、手当てする為に。

ソウゴは、Aの腕を消毒してあげながら、ポツリと言った。

ソウゴ「ごめんね」

『謝らないで！ソウゴくんは悪くないよ』

ソウゴ「だって……俺の所為で、庇って貰っちゃって、それで………」

『私が勝手にした事だし。そんなに気を滅入らせないでよ』

ソウゴは気落ちした様に俯きながら謝り続ける。

ソウゴ「俺、王様失格だ………」

『何で……？』

ソウゴ「王様は、国民を守らなきゃいけないのに、逆に庇われて、怪我させて……だから、俺は王様にはなれないよ……」

弱音を吐くソウゴに、Aは笑顔で告げた。

『それは無いよ』

ソウゴ「え？」

『逆に、王様になるなら、国民のワガママも聞いてよ。守らせてよ。国の繁栄や幸せには、王様が必要不可欠なんだよ？』

ソウゴ「でも………」

『ソウゴくんは、国民に、私達に、死なないで欲しいって思ってるかも知れない。でも、私達だって、ソウゴくんに死んで欲しくないんだよ？』

ゲイツ「俺も、そう思う」

ウォズ「我が魔王だって、国民の１人なんだよ」

ソウゴ「皆……ありがとう。国民の気持ちがよーく分かったし、俺、絶対王様になってみせるよ！！！」

『うんうん！！やっぱりソウゴくんはこうでなくっちゃ！！』

ソウゴ「でも！！Aちゃんは、もう少し自分の身の事を考えてね！？」

『はぁーい』

Aは困り顔で笑いながら、そう返事した。

リクエストありがとうございました✨