ヒーローと甘々。その１７。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿弱き姫に騎士を。　キングオージャー【ヤンマ・ガスト】 ページ31

✿れのねこ様リクエスト✿

ＮＯサイド

ある日、ンコソパの総長ヤンマ・ガストはペタ城から国民の様子を見ていた。

ちらりと映った場所では、かなり大規模なハッキングタイマンが行われていて、とても盛り上がっている。

盛り上がっていると言うよりは大喧嘩に発達している、と言うべきかも知れない。

何を巡ってなのかは知らないが、揉めに揉めている様だ。

すると、ある女の子がハッキングタイマンをしている国民の元へ来て言う。

『み、皆止めよう？喧嘩なんて………』

その言葉を聞いた周りの人達は言う。

国民１「ああ？じゃあてめーが相手になってくれんのかよ？」

国民２「そんなに弱気じゃ、このスラム街ではやって行けないぜ？」

『ひぃっ……』

喧嘩腰でそう言われ、その子はジリジリと後退さった。

大人しめの性格なのか、喧嘩は弱そうだしこの時点でかなり怖がっている。

ヤンマはそんな様子を見て呟いた。

ヤンマ「ンコソパにこんな弱っちいヤツが居るとはな………。ハッキングタイマンに応じない国民なんて見た事ねーわ」

もう暫く見てやろう、と画面に向き直ったその時。

その喧嘩が行われている場所にバグナラクがやって来た。

ヤンマ「うおっ、まじかよ」

ヤンマは慌てて城を出てその場へと駆け付ける。

すると、先程の女の子がしゃがんでいた。

逃げないのだろうか、と見てみるとどうやら小さな子供を守っている様だ。

『大丈夫………大丈夫だからね。お姉ちゃんが守ってあげるからね』

その子がそう言う間にも、敵の攻撃が振り翳される。

ヤンマは慌ててオージャカリバーを構えた。

敵の攻撃を弾いてから、ヤンマは振り向く。

ヤンマ「おいお前……」

『えっ、わ、私ですか？』

ヤンマ「てめーしか居ないだろ。お前、弱っちく見えて何だかんだやるんだな。残りはンコソパ総長、このヤンマ・ガストに任せとけ」

ヤンマがそう言うと、彼女は子供を抱えて走って行った。

それから王鎧武装してバグナラクを片付ける。

周囲が一掃されると、ヤンマは城に帰ろうとする。

『あのっ』

ヤンマ「………何だ」

『助けて下さり、ありがとうございました。ここ、お城から遠いのに直ぐ来て頂いて、助かりました』

ぺこりとお辞儀する彼女に、ヤンマは踵を返して歩き出す。

ヤンマ「守ってやりたくなった、とか絶対言えねーな」

ヤンマはそう、ポツリと呟いた。



リクエストありがとうございました✨

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