ヒーローと甘々。その１７。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿恋はいつも予測不能。　キラメイジャー【射水為朝】 ページ4

✿塩乃藍様リクエスト✿

ＮＯサイド

瀬奈「為くんなら絶対成功するって！！！」

速見瀬奈から、そんな根拠の無い後押しをされて、射水為朝はAをデートへと誘った。

訪れたのは遊園地。

為朝のプランとしては、ある程度アトラクションに乗り、２人でスイーツを食べ、クライマックスで観覧車に乗ってその頂点で告白をすると言うベタな物だった。

遊園地のゲートを潜り、アトラクションを目指す。

Aの意見を尊重しようと思い、先ずはジェットコースター。

そこからバイキング、メリーゴーランド、お化け屋敷。

平日に行ったと言う事もあり、ダラダラと並ぶ事無く、計画は順調だった。

しかし。

為朝「そろそろお腹空かないか？そう言えばお前、食べたいスイーツがあるんだろ？それにしようぜ」

『わっ、ほんと？じゃあ行こ！！』

そう言ってそのスイーツが売っていると言う店に行く。

為朝「２つ分、貰えますか」

店員「すみません、その商品ですが、つい先程売り切れてしまって………」

為朝「そうですか………」

店員の言葉に為朝は眉根を下げて言う。

Aを見ると、相当落ち込んでいるらしかった。

為朝「他、何か食べる？」

『ううん、良い』

Aはしょぼん、とした顔で首を横に振った。

そんなAを励まそうと、為朝は園内マップを開く。

為朝「じゃあパーッとジェットコースターにでも乗ろうか。気分晴れるだろ」

『うん、ありがとう』

そう言って２人でジェットコースターの方へと足を運んだ。

それから沢山遊んだ。

もう直ぐ日が暮れるだろう。

空が紅く色付き始めた。

為朝「最後に観覧車でも乗らないか？」

為朝がそう提案し、観覧車乗り場まで行く。

だが、そこには【只今点検中】の文字。

為朝「はあーっ、ツイてねーな」

為朝はつい思い切り溜め息を吐いてしまった。

Aは首をこてん、と傾げる。

『観覧車、乗りたかったの？』

為朝「んー、まあ、な」

為朝がぎこち無く答えると、Aはいきなり彼の袖口を引っ張った。

『えっと、実は私も観覧車乗りたかったんだ。為くんに、告白しようと思ってて。……だから……こんなトコでごめんけど、私為くんの事が好きです！！付き合って下さい！』

Aはペコッとお辞儀をする。

為朝は笑って言う。

為朝「俺も、Aの事ガ好きだ。喜んで」

恋は上手く行かない事もあるけど、やはり先は読めない物なのである。




リクエストありがとうございました✨

✿可愛いは卒業。　ギーツ【桜井景和】→←✿邪悪な恋の始まり。　ギーツ【ベロバ】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す