ヒーローと甘々。その１７。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿僕達ワルイ子。　鎧武【呉島光実】 ページ21

✿豹奏様リクエスト✿

ＮＯサイド

光実「今日から生徒会でお世話になります、呉島光実です！よろしくお願いします」

生徒会室にて、呉島光実はぺこりとお辞儀する。

『よろしくね、光実くん』

そんな光実に、生徒会長であるAがにこりと微笑む。

今日からこの新しい生徒会で学校を動かす事になる。

今日の会議は挨拶と簡単な説明だけで終わった。

『それじゃあ、これで解散。お疲れ様でした』

Aはそう言って荷物を纏め始めた。

他の役員もぞろぞろと教室から出て行く。

すると、Aのスマホケースから何かの紙がぺらりと落ちた。

光実はそれを拾い上げる。

それは、プリクラシールだった。

そこに写っているのは確かにAなのだが、完全に雰囲気が違った。

髪を茶色く染め、ピアスを開け、短いスカートを履いている。

しかし、今光実の目の前に居るAは校則通りに纏められた綺麗な黒髪に膝下まで伸びたスカート。

アクセサリーも何１つ着けていない。

光実「あの、これ………」

光実はAにプリクラシールを渡すと、彼女はそれを勢い良く奪い取った。

『見た？』

語気の強い口調に、光実は目を光らせた。

光実「先輩、もしかして元ギャルなんですか？不良？」

聞くとAは言った。

『あんた、真面目で物分かり良さそうだけど、態々そんな事聞くの？』

Aはそう言ってそっとドアを閉め、鍵を掛けた。

元不良だと言う事は誰にも言えないのだろう。

だが光実は知ってしまった。

Aの鋭い視線を見て、光実は無意識の内に彼女を押し倒していた。

『な、何すんの………！？』

抵抗するAを押さえつつ、光実は答える。

光実「僕、貴方に興味が湧いちゃいました。因みに、物分かりも頭も悪いですよ？こう見えても、そんな真面目なヤツじゃないんで」

光実はそう言ってAにキスをした。

『光実………！！離せ……！！止めてくれよ！！』

Aは焦ってそう捲し立てるが、光実は相変わらず余裕そうにしながら微笑んだ。

光実「嫌ですよ。先輩が不良だった事、皆に言っても良いの？知られても良いの？」

光実はAを挑発する。

それからまた唇を重ねた。

『ちょ、生徒会室でこんな………！！』

Aの反論に、光実は笑う。

光実「もう今更、何したって良いじゃないですか。僕達ワルイ子なんですから」





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