ヒーローと甘々。その１７。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿乙女心と親心。　電王【デネブ】 ページ14

✿スズ様リクエスト✿

ＮＯサイド

友達「えー？じゃあつまりは、その好きな人から子供扱いされてる訳だ」

『そうなんだよ〜』

友達の要約にAは頷く。

すると友達は笑って提案した。

友達「ならさ、オシャレしてAも女の子なんだ！って思わせれば良いんじゃない？」

『なるほど！参考にしてみる』

友達がメイク道具を貸してくれたので、それを有り難く受け取ってからAはゼロライナーへと帰る。

それから先ず今日買った可愛らしいミニスカートに着替え、メイク道具を机の上に広げた。

だが初っ端から色々試すと変になりそうなので、取り敢えずネイルを手に取ってみる。

そこで、着ている服に合いそうな薄いグリーンを選んだ。

それを爪に塗っていると、別の車両からデネブがこちらへとやって来た。

デネブ「帰ってたのか」

『うん、ただいま』

Aは微笑むが、それとは反対にデネブは怒った様な声を出した。

デネブ「待て。今何をしているんだ」

『見ての通り、ネイルだけど』

Aは答えるが、デネブはそうじゃない、と首を横に振る。

デネブ「何でオシャレなんかいきなり始めるんだ？そしてそのスカート！短過ぎる！！！」

デネブはAのスカートを指差し言う。

そんなデネブの言葉に、Aはつい口調を荒らげた。

『オシャレしちゃダメとでも言いたいの？友達だって皆してるんだよ。これ位普通だって！！』

デネブ「そんな事をしたら、変な男に絡まれる。今直ぐ着替えて来なさい」

デネブはそう言うが、Aはそんな事を言われて悲しくなった。

気付けばボロボロと涙を流していて、デネブもおろおろし始める。

デネブ「わ、悪かった。言い過ぎたかも知れないが、もう少しどうにか出来無いか？」

『………のに』

デネブ「え？」

Aの言葉がイマイチ聞き取れなくてデネブは聞き返した。

『………ちょっと女の子らしくすれば、デネブも私の事子供扱いするの止めてくれるかなって思ってたのに。女の子として見て欲しかっただけなのに』

Aが言うと、やっとデネブはAのオシャレの理由が分かったのか少し気不味そうにした。

それからデネブはAに告げる。

デネブ「Aは元々可愛いんだから、態々オシャレしなくても問題無い。な？俺はそんなAが好きなんだ」

デネブがAの頭を撫でると、彼女はそっと口元に笑みを浮かべた。




リクエストありがとうございました✨

✿モデル。　ディケイド【門矢士】→←✿苦い心に甘さを添えて。　パトレンジャー【朝加圭一郎】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す