ヒーローと甘々。その１２。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿巡り逢ひて。　ギーツ【吾妻道長】 ページ49

※若干ご都合主義

✿さくら様リクエスト✿

ＮＯサイド

ツムリ「おめでとうございます。今日から貴方は仮面ライダーです」

ある女の子の元に、ベルトが届いた。

ツムリ「皆様にはデザイアグランプリに参加して貰います」

招集が掛かって、Aは訳も分からず話を聞いていた。

すると、Aに話し掛ける青年の声。

道長「A」

『え？えーっと………どちら様ですか？』

相手は誰か知らない。

首を傾げるAに、青年は暫く間を置いてから口を開いた。

道長「俺は吾妻道長」

それから、デザイアグランプリが行われる度、Aは彼と行動する事が多くなった。

ある日、Aは道長に言う。

『もし、私のスコアが道長さんのスコアを上回ったら、私と付き合って欲しい』

道長は無言で頷く。

そしてやって来た、デザイアグランプリの招集。

ツムリ「今回は最低スコアだった方に、脱落して貰います」

ツムリがルールを解説し、スタートだ。

それから数日後、ミッションコンプリートの通知が来た。

集まって来たデザイアグランプリの参加者。

全員が居る事を確認したツムリは口を開いた。

ツムリ「皆様のスコア、及び今回の脱落者を発表します」

皆が、ごくりと息を呑むのが分かった。

ツムリ「今回の脱落者は、残念ですが、Aさんです」

『えっ、わ、私……………あ、あの、ツムリさん、最後に、道長さんと話して良いですか？その後は、直ぐ脱落で大丈夫です』

ツムリ「構いません」

ツムリはそっと、道長へと視線を向ける。

『道長さん、私、スコアで負けちゃった所変、退場、なんだって………』

Aは涙をボロボロと流しながら笑う。

『好きだったよ、ずっと。でももう、会えないんだね………』

Aはそっと道長に抱き着く。

道長も、Aの背中に手を回した。

道長「元々お前は、前回のグランプリでもこうやって去って行ったんだ。だからまた、次のグランプリ………いや、俺が勝って平和な世界が出来たら、そこで俺が迎えに行ってやる。記憶が無くなろうと、思い出させて、その時は恋人にしてやるから」

道長が決意した様にそう言うと、ツムリは笑って言う。

ツムリ「お話は済みましたか？では、Aさんにはご退場頂きます」

道長の手が、そっと空を切る。

数カ月後、また女の子の元へツムリはやって来た。

ツムリ「おめでとうございます。今日から貴方は仮面ライダーです」



リクエストありがとうございました✨

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