ヒーローと甘々。その１２。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿長所と短所。　ドンブラザーズ【桃谷ジロウ＆闇桃谷ジロウ】 ページ41

✿スズ様リクエスト✿

ＮＯサイド

ジロウ「あのっ！僕の長所って何だと思います……？」

『え？』

桃谷ジロウにいきなり言われたAは、ポカン、と口を開ける。

ジロウ「いや、僕に長所ってあるのかな〜と思いまして」

『優しい所、とか？』

Aは考えながらそう言った。

『純粋な心を持ってるし、健気で真面目』

ジロウ「えへへ。そうですか？嬉しいです」

ジロウは頭をポリポリと掻きながらえへへ、と照れ笑いする。

そんな時、ジロウがうっ、と呻き声を上げた。

『大丈夫？』

闇ジロウ「おい。こいつはそんな良い奴じゃねぇ。ただの役立たずだ」

ジロウから分離した闇ジロウは、ジロウを貶すべくそんな事を言う。

闇ジロウ「こいつは桃井タロウを好き過ぎる余り目標を失い掛けているしな。俺の方が十分立派だ」

『え、えっと……まあ、ジロウくんの純粋さと比較するなら、一直線な感じして良いよね』

困ったAは明るい雰囲気を壊さない様にと慌てて相槌を打つ。

ジロウ「いやいやいや！待って下さい！！こいつはドンブラザーズのメンバーからサングラスを奪うとか言う悪質な行為をしてるんですよ！？マトモに受け止めちゃダメです！！」

Aの言葉にジロウはぶんぶんと首を横に振った。

『も〜…自分同士で喧嘩しないでよ〜……』

纏まりの付かない場に、Aは頭を抱える。

すると２人が言った。

ジロウ「Aさんは、僕と、やばい方の僕、どっちが良い人だと思いますか！！！」

闇ジロウ「きちんと答えろよ」

『えっ？うーん………何でそんな事聞くの？』

ジロウ/闇ジロウ「「え？」」

『だってどっちにも長所も短所もあるんだもん。それは全人類一緒でしょ？だからどっちが良い人かなんて無いんだと思うよ』

ジロウ「じゃあ結論から言うと………？」

『どっちも良い人！！！』

Aが言うと、ジロウと闇ジロウは身を寄せ合う。

ジロウ「……ですってよ」

闇ジロウ「どうするんだよ？」

ジロウ「今はまだ、これで良いんじゃないでしょうか」

闇ジロウ「まあ、まだ良い人って思われてるからな」

ジロウ「そうです！まだ脈無ししはなってないのでこれから僕が頑張ります！！」

闇ジロウ「俺が、の間違いな」

２人はAにアプローチする為に、優劣を聞いたのだが、予想外の反応をされてしまった。

だが、まだ残っている可能性に２人は胸を高鳴らせた。




リクエストありがとうございました✨

✿イチゴ。　鎧武【ザック】→←追加キャラ＆お知らせ諸々《追記　金曜日》

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す