ヒーローと甘々。その１２。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿未来の話。　ゼンカイジャー【ゾックス・ゴールドツイカー】 ページ27

※若干平仮名多め

✿スピカブラック様リクエスト✿

ＮＯサイド

『ねぇ、ゾックス、あの子……迷子じゃない？』

ゾックス「あー……確かにそれっぽいな」

２人で散歩をしていたAとゾックス・ゴールドツイカーは道端に佇む男の子の姿を見付けてそんな話をする。

迷子かも知れないと言う事になって、２人はその男の子に近付いた。

『こんにちは。お名前は？何をしてるの？』

Aは男の子に目線を合わせようとしゃがむ。

だが、男の子は驚いた様に目を丸くするだけで、声を発さなかった。

Aは困って、もう一度質問してみたが答えてはくれない。

でもそんなのを気にせず、ゾックスは言う。

ゾックス「お兄ちゃんと踊らないか？」

ゾックスはそう言うとステップを踏み始める。

ゾックス「ヨホホイヨホホイヨホホイホイ♪」

すると、男の子は顔を上げて言った。

男の子「おにいちゃんダンスおじょうずだね！！」

ゾックス「だろ？」

男の子「うん！」

『ゾックス凄いね。子供の扱いもお手の物…』

ゾックス「まーな」

『でお名前は？』

Aは再び男の子に向き直る。

だが、男の子はAを見て怪訝な顔をした。

男の子「しらないひとにこじんじょうほうをおしえちゃだめだぞ！！」

『え』

ゾックス「しっかりしてんなぁ」

ゾックスは笑いながら言う。

ゾックス「よし。お兄ちゃんが楽しい事をしてやろう」

ゾックスは言うと、男の子を持ち上げて肩車をする。

ゾックス「ほら、高いだろ？」

男の子「うん！！すごーい！！いろんなのがみえるね」

ゾックス「だろー？何が見えるかな〜？」

男の子「えっとねぇ。ちょーちょさんと、いろんなおはなと、ことりさんと…………あ！！！」

ゾックス「んー？」

男の子「ママいた！！」

ゾックス「じゃあ行こうか」

ゾックスは男の子を肩車したまま歩き出す。

無事、迷子問題は解消された様だ。

『ゾックスって子供への対応出来るんだね』

ゾックス「まあ、それなりに…」

『凄いなぁ。私子供の扱いって余り得意じゃないんだよね。正しい対応出来ないって言うか』

ゾックス「見てる感じそうだったな」

ゾックスは、はは、と笑う。

『私将来良いお母さんにはなれないかも』

ゾックス「そうかぁ？じゃそうだな。俺がお父さんになってやるよ」

『え？どーゆー意味！？』

ゾックス「さあな？飽くまで未来の話だから」

ゾックスはくすり、と笑みを溢した。




リクエストありがとうございました✨

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